ソジャット・ヘナ刈り紀行⑦喜びのヘナとヘナ刈りの女性たち

毎度のことですが朝ごはんから報告。

今朝は南インドを中心に食べられるウップマです。ウップマはスージーと呼ばれるセモリナ(硬質小麦)の粗挽粉をスパイスや香味野菜とで炒め煮したものです。マッシュポテトのような少しまったりした食感で消化もよく軽食にはピッタリです。南インド料理が出てくると言うことは、今朝の当番は新しもの好きなチャニラジの奥さんだな。数日滞在するとそんな察しもつくようになります。

さてさて朝食を済ませるとなんだかリビングが騒がしいではありませんか。

顔を出してみると子供達が男の子たちの手首に紐を結んでいます。ディワリ5日目に行われるバーイ・ドゥージですね。

姉妹が兄弟たちの額に祝福の印ティカをつけ安全と繁栄を祈ります。兄弟たちは金銭や贈り物を贈り、生涯守り続けることを誓うという儀式です。ディワリとは違いますが夏に行われる同じく兄弟の手首に祈りの紐ラーキーを巻き兄弟姉妹が助け合いを誓うラクシャバンダンというお祝いの日もありますね。インドでの兄弟の絆はこうして深まるのですね。

祝福のティカ

小さな男の子はなんだかまだ恥ずかしそう。

楽しげな彼らをみていたら三兄弟の妹さんが私の元にもやってきて祝福をくれました。生涯彼らと助け合いながらやっていけたら嬉しいですね。

さて、ディワリも今日で最終日、畑ではディワリの終わりも待ちきれず今日が本格的な仕事始めとなります。この写真は農園に生えているタマリンド。お料理の酸味のベースになります。今回お土産でいただいて来ましたよ。

さあ、いよいよマハラニヘナファームの刈り取りが始まります。

これから冬に向かっていく季節とはいえ日中はまだ暑いので、私たちが着いた9時頃にはもう刈り取りが始まっていました。

なんだか既視感、ヘナの緑に空の青、そこにレンガーの色の洪水、そうマハラニヘナの解説書「初めてのヘナとハーブシャンプー」の表紙の景色です。今年の空は湿度が残りガスってますね。

マハさんとシャームもカメラを構えます。

ザクッ、ガサガサ、と乾いた木が切られる音が響きます。

誰からともなく鼻歌を口ずさみ出します。

次々に輪唱となりみんなが笑顔になって踊り出します。

ヘナの枝を高く掲げてまるて少女のようにリズムをとります。

ヘナ刈りの女性たちは底抜けに明るく喜びに満ちているように感じます。その場がパァーと明るくなって気分が高揚する。

私はこれは「喜びのヘナ」だなー、と思いました。マハラニヘナは喜びと祝福と共にあるのだなーと感動したくさんの元気をもらいました。皆様にこれをお届けできることがとても幸せだと感じました。

そうこうしているうちにお昼休憩です。荒涼としたヘナ畑に立つ一本の木陰にみんなで集うのです。

チャイを飲み暑さと疲れを癒し一息つきます。

ランチボックスの中はなんとも美味しそう!みるからにフレッシュでピュアな材料で作られた感じがします。

みんなで分け合いながら笑顔が絶えません。

おや?おやおやおや?!

私長年インドのご飯食べてましたが、外で食べる時チャパティを皿にしてそこにオカズを乗せてちぎりながら食べるのか!と初めて知りました!!ボックスの中でチャパティをちぎり、オカズを包むよう「つまんで食べてましたーー。

なるほどーーー。目から鱗でした。確かにその方が絶対的に食べやすい!

するとお隣ではヘナ刈り鎌を研ぐ女性が。硬いヘナの幹を切ると歯もすぐ傷みます。メンテもお手のもの。

ヘナの木を掴む左手には革手袋。手慣れた感じて装着する姿もかっこいいですね。

ものの30分も立たずに身支度してまたヘナ刈りに戻っていかれました。

午前のヘナ刈り唄があまりに素敵だったので、午後の休憩時にはみんなで集まって歌ってもらいました。

ヘナ刈り唄

歌われ継がれて来たヘナ刈り唄にも良いヘナのヒントがたくさん秘められています。

熟練のトップシンガーを真ん中に据えて。

ほんと、楽しそう。

いい笑顔。

そして誇らしげ。

マルワリの女性は太陽の香、底抜けの明るさと凜とした誇りを感じる。かわいくてかっこいい、憧れちゃいます。

あ!見事なインド飲み!

ペットボトルて水を持ち歩くことが多いですが、インドでは決して直に口をつけて飲むことはしません。暑さのため雑菌繁殖に気をつけるためとも、人々と分け合うためとも聞きます。私もインドに住んでるうちにいつの間にかこの癖がついてしまい、今でもやってしまいます。

さて、この日は現地のカメラマンも入っての撮影がありました。マハさんも駆り出されヘナについて語ります。マハさんはインドの大学でヘナの講義もしたことがあるのですが、インド人よりもヘナ愛が強く研究の実績もあるためよく現地でも駆り出されるのです。少しはインドはの恩返しになるでしょうか。

最後にヘナブラザーズと一枚。

まだまだ続きます。