自然の色を写し取る

いよいよ本格的な冬の到来です。

朝晩は強い霜がおりて、椎茸の散水の水も凍り出しました。

こうなると地上部にできる作物はたまったものではありません。

少し前のことになりますが、霜の予報が出る前に畑のキウィ棚からキウィの実を収穫しました。

春先の遅い霜が終わるくらいに花が咲き、オスとメスの樹があるキウィは虫たちに手伝ってもらいながら受粉します。

メスの花が落ちると実の赤ちゃんがいて、どんどん毛むくじゃらに大きく育っていきます。

そして樹の上で熟すことなく、早霜の前に固いまま収穫されます。

キウイは追熟が必要なフルーツで収穫後はりんごや梨、みかんなどエチレンガスを発生するフルーツと一緒に密封すると早く熟れていきます。

甘酸っぱく熟したキウィはビタミンCたっぷりでこの時期に最高です。

一度にたくさん取れるのでソースやジャムにも加工します。

ネラの卵のプリンとコラボ。庭のブルーベリーも乗せました。

そして食べた後は皮までも役に立ってくれます。

食べ終わった皮を重曹で煮出すと、なんと赤い綺麗な染め液になります。

今回は試し染めに手拭いを未処理で染めてミョウバンで媒染してみました。淡いピンク色。ちなみに隣はヘナ×ミョウバンです。

敷地には様々な色をくれる植物があります。 

畑の防虫や緑肥となるマリーゴールド。

栗の渋皮煮で出た煮液。手前がミョウバン媒染です。後は一度染めの藍生葉。

八重桜の葉っぱ。

右から無染色、桜葉のみ、桜葉×ミョウバン、栗の渋皮煮液。

藍。

玉ねぎの皮。

そうそうキウィの枝や葉っぱも煮出せます。他にも身近に染めてみたいものはたくさんあります。

自然はたくさんのものを与えてくれる遊びの宝庫ですね。一つの作物や植物からも無限に生活が広がっていきます。冬もますます忙しくなりそうです^_^