染まりのよいインディゴは無色の藍色成分(藍色の素)が多いインディゴですが、仮によいインディゴでよく染まったとしても色落ちします
マハラニインディゴ(上写真)は、インディゴの藍色成分が多く、染まりがとてもよいです。この藍色成分とはなんでしょうか?
無色の、藍色に発色していない藍色の素……藍色成分
上の写真は、マハラニインディゴの粉の写真。この粉は藍色、青色、あるいはインディゴカラーではなく単に緑色です。藍色は発色していないのです。これを溶かしても緑っぽい色です。
インディゴを溶かしたペーストをしばらく放置しておくと、青色がでてきます。
表面が藍色に輝いています。無色の藍色成分(実際には黄色っぽい)が、空気に触れることで酸化し、油であるインディゴに変化し、油は水に浮きますので、表面にギラギラと油っぽく浮いているのです。
インディゴは、いったんインディゴ油に発色してしまうと髪を染めることができません。
藍色成分(水溶性・無色)の状態で髪に浸透し、髪の内部で酸化してインディゴという油に変化することで、油汚れとして髪に着色します。
空気に触れて藍色発色するインディゴ
インディゴ発色の仕組み
よく染まるインディゴとはインディゴ油に変化していない無色の藍色成分が多いもの
インディゴはいったん乾燥した後に湿気を吸い込むと粉がグレーっぽく変色します。グレーっぽく変色しているインディゴは染毛力が弱っています。理由は、無色透明のインディゴの色の素である藍色成分が湿気により粉の中でインディゴの油に変化し、緑の粉+インディゴの色=グレー色の粉になっているのです。
マハラニインディゴの染毛力が保持されていますよという意味で、粉の色を写真で示しています(グレーの粉ではありません)。
油染みであるインディゴは濃く染まっても、残念ながら石鹸成分で色落ちする
藍色成分(無色・インディゴの油に変化していない藍色の素)が多く、きれいに染まったとしても、所詮、インディゴは油染みです。髪を石鹸成分であるシャンプーで洗えば洗うほど色あせていきます。