ある出版社からヘナに関するアンケート依頼が来ました

24年産マハラニヘナ石臼挽き
まは
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ヘナに関する書籍が出版されるとのことで、ある出版社からアンケート調査依頼が来ました。詳細は省きますが、以下の質問に回答してくださいというものでした。

(1)ローソンの定量検査を実施しているか
(2)薬品(パラヴェニレンジアミン、酸化バリウム、ピクラミン酸)の有無に関する検査を実施しているか?
(3)化粧品販売業許可証を取得しているか

(1)ローソンの定量検査を実施しているか

まは
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ローソン色素量はロット毎に実施しているだけでなく、ヘナの原材料ヘナの葉の買付の段階でローソン色素量検査を実施し、製造する前、ヘナを粉にする前に色素量の多いものを選別しています。ちなみに以下が23年度産の最終色素量検査結果です。

(2)薬品(パラヴェニレンジアミン、酸化バリウム、ピクラミン酸)の有無に関する検査を実施しているか?

まは
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過去20年間、ヘナ製造の段階で、ヘナに配合されうる薬品類を継続的に検査してきました。以下が23年産のヘナ石臼挽きの薬品検査です。

まは
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これら、製造の段階で混入させられる薬品については日本で実施しています。理由は、300%の自信をもって、こうした薬品が混入させられていないことを知っているからです。そのため、薬品検査については、インドでは実施する意味がないためインドでは実施していませんが、日本の消費者の方に安心していただく意味で、毎年、日本で実施していましたが、今後は、日本での薬品検査は廃止します。というのは、マハラニ製品は化学薬品ゼロ宣言工場にて製造されており、工場内には一切のこうした薬品がないため混入すらありえません。絶対に大丈夫と言い切れる検査に毎年、多額の費用を費やしていることは無意味と考えました。

重金属検査を実施

まは
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マハラニでは、過去20年以上、ヘナの葉に含まれる重金属検査を実施してきました。残念ながら、インドの高度成長とともに、大気汚染による環境汚染が進んでおり、重金属を慎重にウォッチしています。万が一、重金属が多く含まれるものがあれば排除していますが、どうした状況、地域にて重金属が多く含まれるかもわかってきております。マハラニヘナでは重金属が自主基準以下であるもののみを製品化しています。以下が、23年産の重金属検査です。

(3)化粧品販売業許可証を取得しているか

まは
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製品の化粧品としての販売される届け出をしていない製品は違法な商品となります。マハラニでは、化粧品販売業許可証を取得済の株式会社コスモテックがインドより薬機法にのっとって正規輸入、マハラニ製品として株式会社アートビーングが総発売元として発売しています。

検査にも限界

まは
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ヘナの良さは、必ずしもローソン色素量検査や薬品検出検査、あるいは、なんらかのオーガニック認証によって保証されるものではありません。もちろん、そうした検査や認証によって消費者の印象がよくなるのは間違いないですが、ただ、そうした検査頼み、認証頼みには限界があると考えています。

ヘナに混入される自然由来の不純物

まは
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ヘナに関する不純物混入は自然由来ものもあることが現地で確認されています。これは「緑砂」と呼ばれているようで(実態は不確か)ヘナに増量して重さを出しますが、自然由来のもののため化学的な検査では検出できません。また、ひどい場合は牛糞を混ぜ込み重さを出す場合があり、こうした状況があるため化学的な検査すればそれが安全でよいヘナとは言い切れない現状があります。

一般細菌

まは
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ヘナは一般細菌などに侵されやすい性質をもっており、どのように製造するか、たとえば、収穫後、少しの湿気が残っている状況で製品化されると一般細菌の顕著な増殖が発生し、場合によってはカビている場合もあり、水に溶かすと強い臭いなどを発し、これにより体調不良などが発生します。そのため、日本国内で製造されるヘナは放射線照射により殺菌されています。マハラニではヘナの葉収穫後、よく乾燥させてから粉末化、後、真空パックすることで放射線線照射によらなくても品質を保っています。

不完全なローソン色素検査

まは
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色素に関しては、ローソン色素含有量が高ければ、よいヘナという確率はあがりますが、実際は、ローソン色素の毛髪への着色には、いまだ解明されていない X という酵素のような成分(触媒のように作用する)が関係していると予想しており、ローソン検査をすれば イコール よく染まるヘナとも言い切れないことがわかりつつあり、ローソンの定量検査のみを頼りにはできません。
さらに、ローソン検査の方法にはいくつか方法があり、使用する薬剤により不安定な検査結果になることが、弊社のブラインド検査実施で判明しており、ローソンの定量検査も不完全です。

マハラニでは、ローソン色素含有量の定量検査は、ヘナの葉の買い付けの段階でインドにて実施し、色素量が高いものを選別し、さらに実際に人毛を使用しての染毛テストを実施し、よりよく染まるヘナを選別しています。

製造する人の気持ちが重要

まは
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最終的に、製造する人の気持ちが大切だと考えています。製造者がヘナを好きか?自分が使っていて気持ちがよい、心地よい・・さらにもっとよいヘナを使いたいという気持ちがあるかどうか?そうしたよいヘナを突き詰めていく中で、それを皆さんにもシェアしたいと考えいるか?こうした気持ちを製造する人がもっているか?が大切だと思います。

ヘナする人