インディゴは温度で染まる!
ある日、いつものようにヘナで染め、インディゴで後染めしてみたら、「あれ?いつもより染まってない!」「インディゴがおかしい?」などと思ってしまうことがあります。そのある日は、秋や冬に起きやすい……理由は、気温がさがってくると染まりにくくなる、ヘナもインディゴも温度で染まるからなのです。まずはインディゴの染める際の温度で、どう染まりが違うかの実験結果を見てみましょう。
常温25度は、これはインディゴを塗布しないで、特にラップをまいた程度で染めた場合の染まり加減。それに対し、保温37度は、インディゴを塗布してヘアドライヤーなどで加温して人の体温程度に加温保温した場合の染まり加減を示しています。
保温37度のほうが染まりがよいのが実験からわかります。
インディゴは染めている最中、工夫して、頭部を体温か、体温より暖かい程度に頭を保つのが染め方のコツです。
体温程度の37度に保った場合の染まり方が上の右。インドでは現在、昼間の常温が25度程度ですので、常温の場合は上の左側。常温25度染めは保温37度染めより20%程度、染まりが弱いように見えます。
冬場や寒いときのインディゴ染めの注意点
寒い日はインディゴを塗布したまま野外などに出ることは×
日本の冬場などにインディゴを塗布して寒いところにいると、とても染まりが悪くなります。インディゴ塗布してから野外に出る、などはまったくおすすめできません。
ストーブの前で暖をとり、ヘアドライヤーなどで頭を温める
あたたかいホカホカのインディゴペーストを塗布したら、ストーブの前などで暖をとりながら冷えないようにし、途中、ラップの上からヘアドライヤーなどで加温するといいでしょう。
ヘナも温度で染まる!
この実験の保温40度は美容室などの加温装置などの場合を想定。室温12~14度とは、冬場の室内温度を想定。冬場、寒いところでヘナすると途端に染まりが悪くなりますので、注意してください。
さらに繰り返しの実験がここにもあります。
ヘナとインディゴを使った繰り返しの実験でわかることは、とにかく温かいほうが染まります。おそらく50度以上60度程度にまで温めたほうがもっと染まるかとは思いますが、生身の人間を染めますので37度(体温程度)~40度程度が限界で、染めている最中に可能な限り温かい温度、人肌温度~40度程度の間に保つことが冬場の染め方のコツです。
ペーストもホカホカに!溶かし方のコツ
ヘナやインディゴはなじませ時間に冷えないように湯煎して保温しましょう。
特に冬場はヘナペースト、インディゴペースト、どちらもホカホカにして髪に塗布しましょう。