ヘナを鉄釘を入れて1晩寝かせております。鉄鍋で混ぜる、鉄釘を入れないと染まらないと認識しておりましたが、そうしなくても染まるようですね。
ヘナ染めに鉄鍋、鉄分などは、必須ではありません
鉄がなければ染まらないということは、まったくありません。ただ、インドでは昔から鉄鍋で溶かして寝かせる方法がされてきておりますので、その理由として、毛染め後の色味が幾分落ち着いているということが理由として考えられます。まず実際にヘナ白髪染めでヘナを鉄鍋で溶かす場合について染まり、使用感について説明します。
ヘナのペーストに鉄分が混ざることで、ヘナの染まりのトーンが落ちる
この鉄鍋で一晩寝かせたヘナと鉄鍋で寝かせてないヘナの染まりを比較してみます。
鉄鍋で寝かせたヘナを使用して白髪束を染めたものは、ヘナを鉄鍋なしで溶かしたものと比較して赤みが減り、よりブラウン系に染まっています。
ただし、鉄鍋で溶いたり、鉄を混ぜたりする場合は、臭みが増し、髪が多少ゴワつくなど、使用感が落ちますので、おすすめしていません。
特にヘナを鉄鍋で溶かして一晩寝かせるなどしますと、鉄の臭みがヘナに入り込み使用感が悪く、また、長時間寝かせることでトリートメント作用が落ち、さらに鉄分で髪がごわつきます。
色味が暗めになるのは鉄分で酸化が促進されたから…ただ、鉄鍋を使用しないヘナも3~5日後には自然と酸化して同様に暗めになる
ヘナに鉄鍋を使用しますと、ヘナを洗い流した直後から発色が少し暗めになります。
鉄鍋を使用しない場合は、ヘナの発色が暗くなるのは3~5日かかります。
言い換えると、少し待っていれば、ヘナの発色は暗めに落ち着きます。
特にマハラニヘナ石臼挽きは数日で色が深まり色が落ち着きますので、あえて鉄鍋で寝かすことはおすすめしていません。鉄鍋で寝かすとペーストが臭くなり不快な使用感になり、かつ、髪がゴワつく場合があり、ヘナを洗い流した後、髪をシャンプーなどする必要があります。
写真からもわかりますが、マハラニヘナ石臼挽きの場合は、それを鉄鍋で溶かした場合の色の落ち着き方は、単に水で溶かしたものと比較して、3日もすれば同等の暗めになると思います。