
写真は、故ソハンラルジ・タック氏。シーマさんの「あたまから元気」というヘナの本にも登場する人物。
ソジャットに公設ヘナ市場ができるきっかけになった男

ヘナの産地にヘナを売買するヘナ市場がなかった時代、ソハンラルジ氏は自身もヘナ農民でありながら、小さな村々から収穫されるヘナの葉を集めて回り、それを工場に売る仕事をしていたが、やがて、それが大きな流れとなり、インドのヘナ、ここにありと、世界的な需要が膨らみはじめ、結果的に、政府によって公設ヘナ市場が開設されるきっかけを作ることになった。

ソハンラルジ氏は、ソジャットのヘナ市場の、最初の1号店を政府より与えられた。インド・ソジャットのヘナ卸売り市場の門をくぐって、最初の店がソハンラルジ氏の店。当時、ヘナの卸売り業者は4件だけだったそうだ。
マハラニヘナの目利き人

半砂漠地方である灼熱のソジャット地方の村々を渡り歩き、ヘナの葉を買い集めるという仕事を長年していたため、氏の顔は焦げ茶色に焼けていた。マハラニヘナの目利きも、長年にわたり、ソハンラルジ氏によって行われ、彼の指導のもと、三人の兄弟にも目利きの技術が伝えられてきた(SMHEENA社時代)。
ヘナ三兄弟

ソハンラルジ氏のヘナに関する知識と経験が息子たちに引き継がれ、ソハンラルジ氏のSMHEENA社が、現在は、ヘナブラザーズ社として兄弟三人が力を合わせて父親の事業を継続している。

ヘナブラザーズ(ヘナ兄弟社)

インドでは兄弟の仲がよいというのは実は珍しい。兄弟は互いに競い合い諍うのが世の習わし。それに反し、この三兄弟はそれぞれがまったく違う性質でそれぞれがそれぞれのできる能力をフルにいかして協力している。父親である故ソハンラルジ氏の人徳によるものだと考えています。兄弟が仲がよい証拠として、新会社として「ヘナブラザーズ(ヘナ兄弟社)」として、三人がまったく平等のパートナーシップの会社として、これからもマハラニヘナの製造を担当してくれることになりました。
インドの遺産相続税はほぼゼロ

ちなみにですが、インドでは相続税がほとんどありません。親の事業を継承したからといって、日本のような重い相続税はかかりません。というか、ゼロ。実際は世界的に相続税はゼロか、かなり低いようです(裏を返すと日本が異常に高い)。それが理由でSMHEENA社が簡単にヘナブラザーズ社に移行できてしまうのです。
			
			
			
			
			



