現在、インドにてヘナの葉の買い付けと目利きを実施中

ヘナの目利き

※まは@インドにてヘナの葉の目利きをする様子

インドディワリ後の本格的買い付けのため、日本入荷遅延

まは
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本年は天候の影響で、ヘナの刈り取り収穫時期が遅れたため、本格的な買い付け時期が11月にずれ込みました。

※ディワリとはインドの年末年始の行事で、インドではインド固有の暦が使われており、10月~11月の新月時期がインドの新年となります。新月のため、毎年、日が動きます。

ヘナの刈り取り
ソジャットでのヘナの刈り取りの様子

収穫中に雨にあたり品質が悪くなったヘナの葉・・・

変色したヘナの葉
まは
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作柄は良好ですが緑色を保っているヘナの葉は少ない。正確には、9月末の刈り取り開始時、ヘナはヘナ畑にて乾燥中に雨にあたりました。その影響でかなりの量の収穫途上のヘナの葉が茶色に変色してしまいました。

正常なヘナの葉(左上)と変色したヘナの葉(右下)

ヘナの葉

変色したヘナの葉はクサミが増す…クサイヘナになってしまう

まは
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手前が雨にあたり変色したヘナの葉、左上が通常のヘナの葉。雨にあたると茶色に変色して見た目が悪くなるだけでなく、クサミも増してしまう。この原材料を粉末にすると臭いヘナになってしまいます。

見た目を緑にするための偽装ヘナが今年は多く出ます

まは
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インドではこうした茶色に変色したヘナにブリリアントグリーン(人工着色料)や緑砂(薬品でなはい)などの何らかの成分を入れて見た目を緑に見せかける偽装が行われることがあります。

インドでは偽装はあまり偽装とも認識されずに行われる

まは
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偽装とはいっても、インドでは、いたって普通に行われています。普通のことです。もちろん、成分にも記載はありません。特に、緑砂などの成分は検査で検出することができませんが、ブリリアントグリーンは検査で検出することができますので、マハラニヘナ関連製品は人工着色料の検出検査を実施しています。もちろん、入っていない、混入もしていないのはわかっていますが、皆さまにお示しするために成分分析を行っています。

収穫後、麻袋に保管されるヘナは湿気にあたると劣化する

まは
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雨にあたっていないヘナの葉も、雨で大気の湿気があがったことで、空気中の湿気を含み込み劣化してしまいました。劣化とは湿気が多くなるとヘナの葉の中の一般細菌が繁殖し、ヘナの葉が茶色に変色し、かつ、クサミが増すことを言います。理由は収穫後、しばらくの間、ヘナの葉は通気性の高い麻袋で保管されるからです。

ヘナ市場
まは
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上の写真はソジャットにあるヘナ市場。後ろに見えるのはヘナの葉が詰められている麻袋。農園から麻袋で市場に搬入され、麻袋単位で売買されます。麻袋は通気性がよく、大気が湿るとヘナの葉が大気の湿気を吸着して湿ることで品質が劣化してしまいます。ヘナの収穫後には雨が降ってはいけない……言い換えると収穫されたとしても、その後に雨がふった場合、麻袋に収めてあったとしても品質は一程度劣化しています。つまり、臭みが強いヘナとなってしまいます。こうしたヘナの葉の原材料はマハラニでは使っていません。

ヘナはヘナ畑で天日干し乾燥される

ヘナの刈り取り
まは
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ヘナを刈り取った後、そのまま株の上にヘナを寝かせ(上の写真の左側)、数日、天日乾燥させます。理由は日中のギラギラ照り付ける太陽、野外は40度以上にもなり、かつ、湿度10%未満のため、ヘナの葉は1日もすれば「ポテトチップス」状に乾燥するからです。

ヘナが半砂漠地方であるラジャスタン・ソジャット地方で集約的に行われている理由

ヘナの葉の乾燥
まは
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インドは広く、どの地域でもヘナは育ちますが、鮮度がよい状態で乾燥させるためには湿気が少なく高温になる半砂漠地方ラジャスタン州ソジャット地方が最も適していたため、ソジャットでヘナの栽培が集約的に行われるようになりました。良質なヘナの葉の原材料を収穫するには、鮮度を保ったまま(ヘナの葉が緑のまま)乾燥できることが必須だからです。

乾燥が遅かったり、乾燥途中に雨にあたるとヘナの葉は劣化する

まは
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乾燥が遅かったり、途中に雨にあたって湿るとヘナの葉は茶色に変色し一般細菌が増えることで、クサミが強いヘナとなってしまいます。

刈り取り後、数日、畑の上で乾燥させる

ヘナの葉の刈り取り
まは
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ヘナ畑で切株の上に刈り取られたヘナの葉が横たわっています。2日程度、乾燥され回収されますが、運悪く、この刈り取り乾燥の時期に突然の雨が来てしまったため、相当な量のヘナの葉が濡れ、品質が悪くなってしまいました。

まは
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再度、10月の頭に刈り取りが始まり、また雨が降り、そこでもヘナの葉が被害にあり、三度めの正直で10月後半~下旬に再度、収穫が始まりました。雨に濡れると品質が劣化してしまうため、雨にあたっていない10月後半~11月初旬に刈り取られたヘナの葉の買い付けを現在実施し、目利きを行っています。

2023年2~3月頃の発売開始見込みです

まは
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収穫が遅れたため、現時点(11月の後半)製造もまだ始まっていません。おそらく12月に石臼挽き開始の見込みのため、日本への入荷は年明け2~3月頃になるでしょう。石臼挽きの染まりは例年並みの良好な品質となっています。