10月:産地でヘナの収穫
インド北西部の雨季が終わる(通常9月)と、大地が乾燥をはじめ、だいたい例年10月頃、ヘナの収穫が行われます。
10月~11月:産地でヘナの葉のサンプルを取り寄せ、作柄のチェックを行う
収穫が始まるとヘナの葉のサンプルを取り寄せ、作柄をチェックします。雨量と日照時間の関係などの天候の影響で、毎年、作柄が異なり、また、産地によっても品質(主に染毛力)のばらつきがあるため、作柄の見極めが重要です。
11月:ヘナ市場にてヘナの葉の買い付け
各地方の作柄を見極めたあと、指定産地のヘナの葉を買い付け、その後、独自に、ローソニア色素量の含有量チェックを行います。
11月:マハラニ独自、原材料ヘナの葉について染毛力や使用感などのチェックを細かく実施
白髪束における染毛力のチェック、染まった後の色の深まり(染まり方の強さと関係があります)、トリートメント作用や使い心地などの使用感、匂いなどの観点から、マハラニ独自のチェックを行い、よい原材料の選別作業を行います。
11月:原材料「ヘナの葉」の検査をSGS研究所にて実施
ヘナを買い付けた段階で、サンプルを抽出し、SGS研究所デリー支社(本部:スイス、ジュネーブ)に送ります。SGS研究所はその検査の信頼性により世界的に知られる検査機関であり、検査結果は日本食品分析センターと同等の信頼性です。
マハラニでは、色素量、および重金属については、製造の前段階から、現地の第三者機関にて検査を実施、基準に達したものだけを製造します。
ヘナの染毛力の検査、重金属汚染検査、この2点について、多いときは、20~30回の検査を実施し製造に進みます。
製造完了後の検査、あるいは製品が日本に到着してからの検査では遅すぎます。
原材料であるヘナの葉を製造の前段階で検査を行い、徹底した品質管理を行うことで、高品質で安全性の高いヘナをを確保できます。
11月:製造の第一歩…ヘナの葉を砕く
ヘナの葉はこのような状態で入荷します。小枝も混ざっていますので、こうしたものを取り除き、一旦、数ミリのチップ状に砕ききます。
特殊な装置を使い、ヘナの葉に混ざりこんでいる砂分や小枝などが取り除かれています。
11月~12月:ヘナの石臼挽き
これがインド伝統のヘナ石臼挽きです。商用稼働しているヘナ石臼挽きはインドではこの一台です。
11月~12月:ヘナの機械挽き
ヘナの高速機械粉末化装置。1時間に300キロ~の処理能力がある。ヘナ石臼挽きは1時間に最大で20キロまでの処理能力のため、能力差は10倍以上。この高速機械粉末化装置は瞬間だが装置内部が300度近くに加熱されるが、石臼挽きは低速で回るため、70度程度で粉末化される。機械粉末化装置と比較した場合は石臼挽きは低温です。
12月:ヘナの真空パック工程
粉末化した瞬間からヘナ粉末の劣化が始まります。
天然の植物をそのまま粉末化しただけのため、ヘナは生きており、そのままにすると、どうしても劣化し、ヘナ特有に匂いがじょじょに強くなり、やがて「臭いヘナ」となってしまいます。
お客様が開封時にも快適にヘナを使っていただけるようにするには、ガンマ線照射殺菌を施すか、真空パックの二つの選択肢があり、マハラニでは真空パックを選択しています。
真空パックでは自動充てん装置は使えないため、すべて手作業となります。
12月:ヘナのアルミパック封入工程
ヘナは空気(酸素や湿気)と光で劣化します。真空パックで空気を遮断し、さらに光透過性が0%の肉厚アルミパックに封入することで劣化を防いでいます。
12月~翌1月:ヘナ完成品の出荷直前の最終検査待ち
製造の要所要所で重金属などの検査を実施していますが、出荷直前の最終段階に、SGS研究所によりヘナ完成品サンプルのフルチェックを実施しています。重金属検査はもちろん、ローソニア色素量の検出、化学薬品の混入の有無の検査、砂分、繊維分なども含めたフルチェックを行い、その検査が完了するまでの約2週間、製品は倉庫内に保管されます。日本に到着してからの検査では遅すぎます。インドで製造時と出荷前に、念には念を入れての検査確認後、完璧な状態で日本へ輸出されます。