インディゴは空気に触れることで発色する
インディゴの葉にはどこをみても青色はありません。単に緑です。上の写真のマハラニインディゴの製品の後ろにはインディゴ葉(細かなチップ状)があります。このインディゴの葉に含まれる無色の藍色成分が空気に触れることで藍色に発色しますが、言い換えると空気に触れないと藍色に発色しません。
空気に触れることで藍色に発色することがよくわかるように、インディゴの染毛実験を行いました。Bはインディゴを溶かした溶液に浸けたり出したりしながら空気に触れさせながら染毛したものです。これを30分後に洗い流した直後の写真が以下……。
Bはすでに発色していますが、インディゴを溶かした溶液に浸けたままにしたAはインディゴを洗い流した直後は発色していません。その10分後……
Bのほうは染毛中に空気に晒すことで発色を進めた分、洗い流して10分後にも発色がよくなっています。
ただし、最終的な発色の結果はAのほうが濃く染まっている。Bでは、浸け置いたり出したりしたことで、インディゴの藍色成分の浸透が若干少なかった……つまり藍色成分がAに比べて少なかったということになるのではと考えています。この結果からすると、濃く染めたい場合は素直に30分ほど浸け置いてから洗い流し、空気に晒すほうがよいようです。
by マハラニヘナ製造担当者 鈴木(ヘナ遊まは)