なぜマハラニヘナ石臼挽きはここまで粘る?
ヘナには樹脂とも呼べる成分が含まれているようでヘナ全般に粘ります。特に石臼挽きヘナの粘りはピカ一で、石臼挽きという製法がヘナが本来もっている粘性を保つため、それを溶かせばよく粘ります。
ヘナに本来ある粘り成分=髪のトリートメント作用
ヘナをすると数日~1週間程度は髪がトリートメントされ扱いやすくなります。これはヘナの染まり成分とは異なるヘナのトリートメント作用成分によるもので、これはヘナの樹脂成分のようなもので粘り成分です。マハラニヘナ石臼挽きは粘りが強く、つまり、粘り成分=トリートメント成分が破壊されずに多く残っていると考えられ、実際に石臼挽きヘナはトリートメント作用が高いと体感できるわけなのです。
残念ながらヘナのトリートメント成分は時間とともに髪から落ちてしまいます。ヘナの染まり成分と異なり持続しません。ヘナで白髪を染め、一旦染まるともとの白に戻ることはありませんが、ヘナした直後のトリートメント作用は時間の経過とともに落ちていくもののため、マハラニでは定期的にヘナの入ったハーブシャンプー香る髪で髪を洗うことで、ヘナのトリートメント作用を少しづつ補うことをおすすめしています。
ヘナと相性がよいハーブシャンプー香る髪
このハーブシャンプー香る髪にはトリートメント成分としてヘナが多く配合されており、ヘナする人のためのヘナシャンプーです。
さて、今回は通常のヘナ(機械挽き)とヘナ石臼挽きの溶かし加減がどう違うかを見てみましょう。
ヘナ石臼挽き、4.2倍のお湯で溶かした場合、若干硬め
ヘナペーストの表面がちょっとぶつぶつしている感じ、、石臼挽きヘナの特徴的なヘナペーストです。ヘナの重さの4.2倍でやや硬めのヘナペーストになります。
石臼挽きのペーストは強い粘りがあるため重いです。持ち上げるとゆっくりとペーストが垂れていきます。この粘りこそ、高いトリートメント作用の証ともいえるでしょう。石臼挽きではヘナの成分が破壊されずに温存されるため、粘り成分=トリートンメント成分も多く残されているのです。
ヘナ機械挽き、3.8倍のお湯で溶かした場合、若干緩め
ヘナ機械挽の場合、つまり、マハラニヘナ機械挽を含め、市販されているヘナ全般は機械挽で、機械挽きのヘナは強い力でヘナを粉末にし、瞬間的300度近くにまで加温され急冷してはいるものの、ヘナの成分が一程度失われていると考えられます。ヘナの色素は急冷されることで大きく減ることはありませんが、粘り成分=トリートメント作用は一程度損なわれているため、石臼挽きヘナと比較した場合、粘りは弱いです。
機械挽きの場合は、ヘナの重さに対し3.8倍はやや緩めのペーストになります。実際に溶かしたものを塗布してみたところ、手で塗るにはやや緩すぎるかもしれず、3.6倍のほうがよいかもしれません。
ヘナペーストの硬さには好みもありますので、機械挽の場合は手でヘナを塗布する場合は3.6~3.8倍のお湯で調節するといいでしょう。溶かした前に、フルイガケを行わなかったため、ダマ部分が固まりとして残り、ブツブツとなっているのがわかります。ヘナ石臼挽の場合はフルイかけはしなくてもほぼ綺麗なペーストに仕上がりますが、きめ細かい機械挽の粉末の場合はフルイガケは必須でしょう。フルイガケとはいっても、茶漉しにスプーン1杯のヘナの粉を落とし、スプーンで押し通す、これを繰り返すことで、50g程度のヘナ粉はダマが解消されます。100gなどの場合はフルイのほうがいいでしょう。
ヘナ機械挽きのペーストは粘りが少ないため、持ち上げてもすっと落ちてしまいます。機械挽きは、今回は3.8倍で溶かしましたが、これだと垂れやすい可能性があり、3.6倍程度のお湯で溶かしたほうが無難かもしれません。それに対し石臼挽きは4.2倍のお湯で溶かしたのですが、それでも硬めで、さらにもう少し薄めたほうが塗布しやすいかもしれません。
ヘナ石臼挽き50グラム+225グラムのお湯(4.5倍)=275gのヘナペースト
ヘナ機械挽き50グラム+180のお湯(3.6倍)=230gのヘナペースト
同じ50グラムからできるヘナペーストが275グラム(石臼挽の場合)-230グラム(機械挽の場合)=45グラム
ヘナの粘りを保つ製法により、必要なヘナペーストがかなり節約になり、ヘナの粉量が20%ほど少なく済みます。