緑から青に発色するインディゴの色落ち防止・色止め実験

インディゴの色落ち試験

インディゴを洗い流した後、インディゴの色止めをする、あるいは色落ちを防ぐ方法なないかと様々な実験を行っています。

まず最初に白髪束を4本、インディゴで同様に染めました。インディゴを洗い流した直後は薄く緑っぽい状態で、青くは染まっていません。

インディゴを洗い流した直後の発色

湿った状態のまま空気に触れることで急速にインディゴが発色し始めます。

インディゴを洗い流した10分後の発色

30分も経過するとかなり青が出てきます。

インディゴを洗い流した30分後の発色

放置5時間でほぼ青が発色し、白髪束も乾いています。

インディゴを洗い流した5時間後の発色

白髪束をインディゴで染めた翌日から1週間程度、毎日、水で洗う、塩で洗う、シカカイで洗う、酢で洗う、この4つの方法で髪を洗う実験で、実際には、ワイングラスの中に、水、塩水、シカカイ水、酢水を入れ、これにインディゴで染まった青い束を毎日1時間付け置き、流水で洗い流し自然乾燥させる・・・これを1週間7回繰り返した結果が以下です。

インディゴの色落ち試験

同じワイングラスに付けたり出したりしますので、色落ちが見えてきます。上のインディゴで染まった白髪束は、酢で洗ったものと、シカカイで洗ったものが少し青みが落ちています。

インディゴの色落ち

酢のものが一番黄色になっており、これがインディゴが溶け出した、流れ落ちたと考えています。シカカイの場合も同様だろうと思いますが、シカカイの色があるためインディゴの黄色い色落ちは目視できません。

結論:インディゴの塩止めは有効かもしれない

インディゴ後、シカカイや酢は少し色落ちをさせるが、塩洗いは比較的インディゴの色落ちをさせない、色を止めている可能性があるようです。

ただ、インディゴは染めた後、どうしてもある程度は一旦落としてやる必要があります。髪の表面にインディゴが残っていて、インディゴ染めの後、髪を手でさわると、青っぽく汚れてしまうので、インディゴ染めの数日後には、一度程度はシカカイ、ハーブシャンプーで髪を洗うことで、さっと髪の表面のインディゴを落とすといいでしょう。

やり方としては、インディゴ染めの後、翌日などに塩洗い(塩止め)を行い、数日後にハーブシャンプーで髪の表面のインディゴをさっと落とす、といった方法である程度はインディゴの色落ちをできるだけ少なくすることが可能かもしれません。

石鹸やシャンプーはインディゴを色落ちさせる

インディゴ染めの後石鹸で洗う

ちなみに、石けんやシャンプーを使用しますとインディゴはひどく色落ちします。お湯洗いが一番色落ちが少なく、ハーブシャンプーは通常とのシャンプーとの比較において、より色落ちが少ないため、インディゴやインディゴが配合されているハーバルカラーをご使用の皆様にはハーブシャンプーをおすすめしています。

ハーブシャンプー香る髪
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