インディゴの後染めのタイミング:直後か翌日か?

インディゴ後染めのタイミング

インディゴの後染めは翌日以降がおすすめ

インディゴで暗めに染めるためには、ヘナ染めの翌日などにインディゴの後染をするとよいでしょう。上の写真の実験では、ヘナ染めの翌日にインディゴで1時間後染めしたほうが濃く染まっています。左の「直後」とあるのは、ヘナで1時間染め、ヘナを洗い流し、そのままインディゴの後染めを1時間行ったものです。

ヘナで1時間染めた後、酸化によって発色が促進され色が深まっていきますので、ヘナが酸化して色が深まった後に染めたほうがインディゴの発色もよくなります。

ヘナの酸化

ヘナ染めをして1日経過したものが左端、真ん中はヘナ染めをして2時間経過したもの、右はヘナ染め後1時間経過したものの、ヘナの発色の様子。

ヘナで染めた後、一日、ヘナを空気に晒し、酸化によって発色を促進させる工程を経たあと、インディゴで後染め(実験では1時間染め)を行った場合、色がかなり濃く発色しています。

インディゴ後染め

上の写真の右側、「1日後」とあるものは、ヘナ1時間染めた後、ヘナを洗い流し、1日経過した後、インディゴで後染めを1時間行い洗い流したものです。

上の写真の右側、「2時間後」とあるものは、ヘナ1時間染めた後、ヘナを洗い流し、2時間経過した後、インディゴで後染めを1時間行い洗い流したものです。

上の写真の右側、「1時間後」とあるものは、ヘナ1時間染めた後、ヘナを洗い流し、1時間経過した後、インディゴで後染めを1時間行い洗い流したものです。

真っ黒に染めたくない場合は、時間を短くする

ヘナ染め後、一日程度、間をあけてからインディゴの後染をする場合、色の入りがしっかりしますので、黒に染めやすい結果になりますが、もし、真っ黒に染めたくない場合は、ヘナ染めの翌日以降に、20分~程度の後染めを行うとよいでしょう。髪質や髪の状態によって染まりは異なりますが、目安として、ブラウンはインディゴ後染めが10~20分、ダークブラウンは20~30分、黒に染めたい場合は、30分~40分程度(最長で1時間までで、1時間以上染めても濃く染まることはありませんん)後染されるといいでしょう。

ヘナを一晩など寝かして染め、インディゴで後染めると…

天然の草木染めは空気に触れて酸化し、色が深まるという特徴があります。酸化させることで発色が異なってきます。

熟成ヘナ

熟成ヘナとあるのは、ヘナを溶かして一日放置したもの、これを熟成ヘナと呼び、熟成ヘナで1時間ヘナを染め、洗い流して、すぐにインディゴで1時間後染めしたものです。

翌日とあるのは、ヘナを溶かしてすぐに1時間染め、それを一日放置し、翌日にインディゴで1時間染めたものです。

インディゴの後染をする場合、熟成ヘナのほうが濃く染まる可能性があるかもしれません。ただし、熟成ヘナには欠点もあります。ヘナだけで染める場合、熟成ヘナは必要ないのですがインディゴ染めをする場合で、できるだけ黒に染めたい場合は、熟成ヘナも試すといいかもしれません。熟成ヘナとはヘナを溶かして一晩など馴染ませて寝かせたヘナを言います。