実際に商用で稼働しているヘナ石臼はインドではここだけですが、おそらく世界でも唯一になると思います。20年ほど前にイランでヘナ石臼が稼働していたようですが、現在は稼働している可能性は小さいでしょう。なぜか、、、その理由は簡単です。
ヘナ石臼はそのメンテナンスに手間がかかる!
手慣れた作業………とはいえ、そのメンテナンスは二人が実施して半日程度かかります。石臼をもちあげるのに30分、目立てに3時間、蓋をもどすのに30分、ヘナの石臼挽き調整に1時間、、、、半日作業なのです。
石臼を持ち上げて、反対側に倒します。滑車をカラカラとまわしながら、倒していきます。石臼は1枚が1トンですので、滑車を活用する必要があります。
一枚が1トン、二枚の石臼が完全に開いたところで、上下の石臼の目立てを行います。
はっきり言って、手間かかります。。。手間がかかっても石臼で挽くのには理由があります。その理由がこの写真です。
石臼挽き特有の粘り、、、これは高速な機械で挽いてしまうと出てこないものなのです。ヘナの粘り成分が高速の機械で、瞬間300度近く加熱されることで減衰してしまう。粘り成分がある程度死んでしまうのです。これによりヘナのトリートメント成分、そのほかの成分も減衰すると考えています。
アーユルヴェーダではヘナは石臼で挽く
と経典にあるように、マハラニでは手間をかけてヘナを石臼で挽いています。
毎年、ヘナの工場で働く女性たちのヘナする姿を撮影しています。最初はキャッキャと楽しそうにヘナをしているのですが、しばらくすると目がトロンとしてきます。眠くなってしまう………よいヘナにはリラックスを誘う性質が………。
使用感を重視しているため、マハラニではヘナを石臼で挽いています。