マハラニヘナの分析結果の中に、「ブリリアントグリーン」が検出せずとあります。この「ブリリアントグリーン」という化学薬品を使うことでヘナをどう偽装するのでしょうか?
ブリリアントグリーンは見た目を緑にする人工着色料
「ブリリアントグリーン」は、別名「ダイアモンドグリーン」とも呼ばれ、ヘナの粉を綺麗な緑にする人工着色料で、2015年時点でインド国内流通のヘナの多くに、この薬品が添加されていることを確認しています。
ヘナの収穫したてを偽装するための単純な人工着色料
ヘナは収穫したては緑色をしていますが、時間が経過することで、じょじょに茶色味を帯び、さらに経過すると、土っぽい茶色の粉となり、いかにも古く鮮度がないように見える。
商品価値を保つために、ヘナ本体が変色しても気づかれないように、あらかじめ「ブリリアントグリーン」という緑の薬品を添加しておくことで、製造から何年経過しても、粉の色をまるで鮮度がよいヘナのように綺麗な緑色に見えるように偽装できるのです。
なぜヘナに人工着色料を添加すると偽装になる?
食品などにはさまざまと発癌性を疑われる人工着色料が使用されています。消費者は見た目も重視するため、見た目のために薬品で着色するということで成分記載するのであれば偽装とは呼びません。
問題は成分に一切の記載がなく、消費者へのブリリアントグリーン添加の告知がまったくなく、天然100%と偽っているため、「偽装」となってしまうのです。
カラーリング剤などに懲りた皆様が天然のものだけで毛染めしたいと天然100%のものを買い求め、そこに見た目だけの薬品が隠し配合されているのは消費者にとっては許すことができない偽装です。
ブリリアントグリーンは一見、きらきらと金色に輝いていますが、水に溶かすと、綺麗なターコイズ色に発色、ヘナに混ぜると綺麗な緑に発色します。
ブリリアントグリーンの添加は、ヘナ粉末化の前段階に添加され、粉末化装置の工程で微細な粉塵が舞い上がることで工場全体がこの薬品で汚染されます。
このように薬品を添加した後、簡単に清掃され同じ機械で天然100%として製品が製造され日本などに輸出されている可能性もないとはいえません。
インド国内向けに、あるいは中東や中国など海外向けに化学薬品(化学染毛料や人工着色料)を添加して製造、その後、日本向けに天然100%を製造………こうしたやり方が通常行われています。クライアント(発注者)の要望によって生産するのが工場の仕事です。
マハラニ製品は「化学薬品ゼロ宣言工場」にて製品を製造しています。
10年以上も前にSMHEENA社と協議し、マハラニ製品であるなしにかかわらず工場では化学薬品を添加した生産を一切行わないことで合意に達し、マハラニ製品の製造をSMHEENA社で開始しました。