御社のヘナのページに、「ピクラミン酸」の(検出せずの)検査結果が提示してあります。この化学薬品がヘナの偽装に使われるのでしょうか?どう使うことで偽物のヘナできてしまうのでしょうか?
偽物、偽装ヘナの作り方(1)~ピクラミン酸ナトリウムを入手
ヘナに添加される薬品類は、現地では簡単に入手可能です。通常、劇薬類は青色のタンクに入れられて売買されます。
偽物、偽装ヘナの作り方(2)~ヘナと似た植物ケズリの葉を仕入れる
ケズリの葉はヘナの原材料ヘナの葉の10分の1以下の価格で流通している。
粉の見た目はまったくもってヘナの粉。素人では判別がつかないが、プロは「手触り」と「匂い」で判別可能。ただし、通常はケズリをヘナに混ぜ込み、落ちた染毛力を化学薬品で補う方法のため、判別は難しくなってくる。
衝撃!ヘナよりよく染まるヘナの偽装・偽物のヘナの誕生
ヘナは一切使用せず、ヘナよりよく染まるヘナ(もどき)ができる
上の実験でも明らかなように、化学薬品ピクラミン酸Naを混ぜることでヘナの粉を一切使用せず、完全に偽物のヘナが作れます。ヘナは0%配合、これこそまさに偽物、偽装ヘナの決定版といえるでしょう。ただ、通常はヘナの葉+ケズリの葉+ピクラミン酸をごくわずか(例:0.01%程度)で巧に低コストヘナを偽装するやり方が行われてきたようです。
こうした偽装ヘナが日本に輸入されることは稀で、実際は価格を低く抑える必要があるインド国内品として流通する場合が多く、インドのお土産としてインドで購入されたヘナについては、あまりご使用をおすすめできません。
日本にも稀にピクラミン酸が隠し配合された製品が100%のヘナとして入っている可能性があります
特に黒髪に赤味が強く入る製品についてはピクラミン酸の可能性もないとは言い切れません。染めた直後に、赤オレンジ色よりも赤味が強く、日にちが経過しても赤味が維持される場合は薬品による色である可能性がないとも言い切れません。ヘナは色味が酸化とともに落ち着いて変化していきますが、薬品による染毛については色の変化があまりありません。ご心配の場合はマハラニヘナ製品をおすすめします。