ハーバルカラーでダークブラウン系に白髪を染めています。人から聞かれた時、ヘナで染めてるといってます。ハーバルカラーで染めてるといって何それになりますよね?ヘナじゃなく何ていえばいいんでしょう?
ヘナ=安全な白髪染めというイメージが先行して・・・
ヘナ=安全な白髪染め・・・というイメージが先行したため、わかりやすいという理由で、とにかくなんでも「ヘナ」と呼ばれるようになってしまいました。
成分がほとんどインディゴでも「ヘナ」と呼ばれている?
ヘナ100%ですと赤オレンジ味が目立ってしまうので、ヘナの赤オレンジ味を抑えるために天然の藍、インディゴ、これは成分名:ナンバンアイと呼ばれますが、これを配合します。ナンバンアイを多く配合すればするほど黒に近づき、成分がほとんどナンバンアイで実際はヘナが少ししか配合されていなくても「ヘナ」と呼ばれる場合もあるようです。
インディゴとヘナとは全く違う植物
インディゴはマメ科の植物、毎年、種を撒き、刈り取られる周期を繰り返しています。高温多湿を好み、チェンナイに知られる南東インド地方で栽培されている。もともとは米を栽培されていた地方ですが、イギリスが植民地にした際、この地方の水田にナンバンアイを栽培させ染料として活用しました。これが元で地元民が氾濫を起こしたほど、、、地元民は米が作れず持ち去られる藍の栽培ばかりをさせられたことが原因。この史実はインドの教科書に掲載されているとのこと。
ヘナは「木」です。木のため樹齢が100年以上のヘナもありますが、背丈は小さいです。背丈が高くなれないのは、それは毎年、地上部をざっくりと刈られてしまうからで、放置しておくと8メートル程度にまで成長し木となります。ヘナの木は、北西インド、つまりラジャスタン地方を中心に集約的に栽培され、栽培とはいっても、一度、植え付けると100年以上、毎年、肥料も農薬もいらず、ひたすら葉を茂らせるため、それを刈り取ってヘナの葉として出荷されていると、そういう植物です。
インディゴにはトリートメント作用は微塵もなく、逆に使用後は髪が荒れます
インディゴはヘナとは使用感が全く異なり、そもそもインディゴ使用後は髪が荒れます。。。髪へのトリートメント作用は微塵もない・・・髪が荒れて色落ちもひどい・・・使用感が凄く悪いし刺激もある・・・よい点はヘナの赤味を取り除いてくれる点だけなのです。
インディゴに植物アレルギー反応が出る場合も
さらに問題はインディゴは植物アレルギーが出てくる(かぶれる)可能性があり、痒みが出たり、稀にひどい場合は顔面が腫れたりする方が出ますので、色味を調整した製品、インディゴは入っている製品は注意が必要ですが、詳しく知らない一般の方は、こうしたインディゴで色味調整されたヘナを「ヘナ=安全な白髪染め」ということで気を許して使ってしまうのです。
ヘナ100%はトリートンメント作用が高く使用感もよい、お子様も使用できるほどアレルギーの心配がほとんどない
ヘナ(もちろん100%の場合!)にはすばらしいトリートメント作用があり、使用するとその仕上りに感動します。特にヘナ石臼挽きには特徴的なトリートメント作用がありますし、また使用感がよいです。使用感を言葉で表現するのは難しいですが、使っていて気持ちがよい。洗い流した後も心地よい、、、しかも、ヘナで植物アレルギーが出る方はごくごく稀で、お子様も使用できるほど。
ヘナは頭に塗布していてほんと、気持ちがいいのに、ここにインディゴを入れれば入れるほど、ヘナの気持ちよさが減っていき、インディゴの配合量が増えてくると、もはやヘナの良さはほとんどなくなっている・・・
ヘナ100%は赤味をなんとかするためにインディゴが配合される
白髪の比率が高い方がヘナすると、赤味がめだってしまうため、ヘナにインディゴを配合して色味を調整しようとすると、そもそもヘナとは別ものとしか言いようがないほど、、、色味以外はデメリットだらけ………使用感は悪いし、トリートメント作用がない
ヘナ100%とヘナにナンバンアイなどを配合した製品は別モノ
こうした理由で、ナンバンアイや各種のハーブを配合した製品は、ヘナ100%と一線を画して、「天然成分のヘアカラー」「ハーバルカラー」と呼ぶべきであると考えています。
実際はそうはされずに、なんでもかんでもヘナ・・・ヘナということで安全イメージで、だからこそ安心して使った製品が、実はインディゴ入り、、、使用した後、ひどいアレルギーが出たり、髪がゴワゴワになったり、、、ああ、私にはヘナはあわなかったと、ヘナはあまりよくないですよと、、、そんな噂が広がってしまいました。