そのヘナは100%のヘナかどうかを、まずはチェックしてください。これからお伝えする内容は、ヘナ100%の場合に限ります。色味調整でインディゴ(成分名:ナンバンアイ)が配合されている場合の適切な染め時間は異なります。
インディゴの染め時間の場合はヘナ染め後、後染めでインディゴをする場合の、染め時間を教えてくださいを参照してください。ヘナにインディゴを配合して色味調整している製品は、ハーバルカラーの染め時間は?を参考にしてください。
ヘナとひとくくりにしていますが、ヘナ100%の染め方とインディゴやインディゴを配合したハーバルカラー製品とは染め方も染め時間も全く異なります!
ヘナ100%の場合、ヘナに含有されるローソン色素の性質上、染め時間、放置時間は長ければ濃く染まる
もしヘナ100%である場合、ヘナに含有されているローソン色素の性質上、ヘナを塗布している時間が長いほうが濃く染まります。これはローソン色素の特徴で、ヘナは時間で染まる、のです。
ヘナ染めは、染め時間が長ければ長いほど、しっかりと濃く染まります。
ヘナは時間で染まる!1時間よりも2時間、2時間よりも3時間・・・のほうが濃く染まる!
ヘナは時間で染まる!とはいうものの、6時間、9時間と、ヘナを髪に塗布したまま放置するのは楽ではありません。ヘナマニアの方の中には、「寝ヘナ」といって、夜、ヘナを塗布して、そのまま一晩中、ヘナを放置する染め方をする人がいます。このやり方は実際、染まりムラもなく、かなり良く染まります。これは実験結果からもはっきりと見て取れます。
しかし、ヘナ100%の染め時間は?という質問に9時間ですとはお伝え出来ません。あまりにも時間が長すぎて到底続けていくことができないのです。
上のヘナの染め時間、放置時間と染まりの関係を見ると、1時間と2時間の間に大きな差があります。1時間よりも2時間染めたほうがよく染まっています。2時間と3時間の間には多少の違いがありますが、1時間と2時間の差ほど極端ではありません。同様に、3時間と4時間、4時間と6時間、6時間と9時間の比較をしていくと、染まりに極端な差はないものの、少しづつ濃く染まっていっています。それをイメージで示すと以下のようになります。
染め時間によるローソン色素の髪への染まり方
この図はヘナに含有される天然の赤オレンジ色の色素=ローソン色素の性質を実験によって視覚的に表示している模式図です。
ヘナの染め時間と染まりの関係を踏まえて、推奨する染め時間、放置時間を表現すると、いくつかのパターンになります。
ヘナの適切な染め放置時間:1時間以上~
最低でも1時間は染めてくださいね、、、、ということになります。もちろん、45分でも染まらないことはありません。45分で染まりますよとお伝えすることもできますが、その場合でも染め時間は長いほうが比較においては濃く染まります。要するに面倒だと感じている使用者に気軽な印象を与えるために、とりあえず多少薄くても構わないのでヘナで染まっていると言える最低限の染め時間は45分や1時間ということになるでしょう。
ヘナの適切な染め放置時間:1時間~3時間
この染め時間の伝え方は幅を持たせているので、より良心的な伝え方ではないでしょうか?1時間でもいいけども3時間染めてもいい・・だったら、調子のよいときは3時間染めましょうと思ってくれる。結果は3時間のほうがよく染まりますので、3時間染める人もでてきます。
ヘナの適切な染め放置時間:2時間前後
この伝え方はちょっと厳しめでもあります。ヘナ初めての人に2時間染めてね、、とお伝えすると、こちらのヘナは2時間も染めないといけないのか、、、他社では45分とか1時間でよいというところもあるのに、、、となってしまいます。
マハラニでは、ヘナの適切な染め放置時間:1時間~3時間とか、ヘナの適切な染め放置時間:1時間~2時間とお伝えしています。1時間でもいいし、2時間でもよいとお伝えしたり、ヘナ100%の染め時間の伝え方には、こうした難しさがあります。
ヘナの染め時間は最終的には好み!ということになります。
湯加減、適度なヘナ加減は1~2時間の染め時間が心地よい
上の写真はインドで野外ヘナの様子。素手ヘナはマネしないでくださいね。自身のヘナ加減は1時間半くらい、、好みは人それぞれでしょう。心地よさをポイントに染めているため、細く長く続けることができます。
ヘナは続けることで色濃く発色してくる!
一回で濃く染めようとするよりも、繰り返して細く長く染めていくことで、ヘナをしっかりと染めていく、色艶もいい………1時間でもいいし、1時間半でも、2時間でも・・・心地よさをポイントに染め時間を決めていくと、長く続けることができます。継続こそ染め力なり、、、続けていくと色が本当にきれいに染まってきます。