そのヘナは100%のヘナかどうかを、まずはチェックしてください。
これからお伝えする内容は、ヘナ100%の場合に限ります。色味調整でインディゴ(成分名:ナンバンアイ)が配合されている場合の適切な染め時間は異なります(該当する場合の詳しくはここをクリック)。
ヘナは染め時間の目安は1時間~3時間
ただし・・・
ヘナ染めは、染め時間が長ければ長いほど、しっかりと濃く染まります。
同じヘナを使用して比較した場合、1時間より2時間、2時間より3時間の染め時間のほうが濃く染まります。これがヘナに含有されるローソン色素の性質です。
ヘナに含有される天然の着色成分ローソン色素の性質により、ヘナは時間で濃く染まります。
そのため、寝ヘナといってヘナしたまま一晩寝る方もいらっしゃるようですが、一晩、ヘナペーストを塗布したまま、塗ったまま放置するのはマハラニではおすすめしていません。理由は長時間ヘナを塗布したままにすることで頭痛を感じたりカユミが出たり問題が発生する場合があります。程を過ぎると天然のものであっても人によっては、あるいは使い方によってはトラブルが出る場合があります。
ヘナの放置時間、塗布したまま放置する時間は、人によって異なり、あるいは体調によって、半日、ヘナを塗布したまま快適に過ごすことができる方もいます。染め時間は好みと考えてください。
湯加減、適度なヘナ加減は1~2時間の染め時間が心地よい
上の写真はインドで野外ヘナしている様子。いつも素手でヘナしていますが、手が汚れるので日本の皆さんは必ず手袋をしてください。自身のヘナ加減は1時間半くらい、、、ヘナを塗布して1時間を過ぎ、1時間半くらいになると洗い流したくなる、、、これが自身の好みです。好みは人それぞれでしょう。こんな感じでだいたい2週間に1回染めており、心地よさをポイントに染めているため、細く長く続けることができます。
心地よくヘナを続けることが大切
濃く染めたいのは染めたいでしょうが、ヘナペーストを毎回、長時間、髪に置いたままにする染め方よりも、その都度その都度、気持ちのよい範囲でヘナをしながら続けていくことが大事と考えおり、お風呂にも心地よい湯加減があるように、ヘナの場合はヘナする時間の長さ、これをヘナ加減と呼んでいます。
マハラニではおすすめのヘナの染め時間、ヘナ加減が1~2時間、人によっては3時間程度・・つまり1時間~3時間ともお伝えすることがあります。
ヘナ染め時間が短くても濃く染めるやり方
ヘナで長時間染める際の注意点
ヘナで長時間染める場合は、ヘナには髪や頭皮から油分を吸い出す作用があるため、髪と頭皮が乾燥してしまう場合がありますので、万が一、長時間ヘナされる場合はオイル分をしっかりと補ってからヘナすることをおすすめします。
インディゴやインディゴが配合されている製品の染め時間は最長で1時間
ただし、インディゴや色味調整でインディゴが配合されているヘナ、ハーバルカラーなどはいかなる場合でも染め時間は最長で1時間までで、それ以上は染める必要はありません。
理由は二つあります。一つは、インディゴというハーブは時間ではなく回数で濃く染まる性質があり、長く染めること自体に意味がないからです。二つめの理由はインディゴというハーブはヘナと異なり刺激がどちらかというと強く、お肌に負担になりやすいため、短めに染めるほうがよいからです。詳しくは以下を参照してください。
ヘナの染め時間/置き時間と染まりの関係
ヘナの染め時間と染まりの関係を何度となく実験し、だいたいこのような違いになることがわかっています。
ヘナ染めの時間で2時間程度がよく染まる時間
ヘナの第一の目的は染めるということですので染めるという目的を達成することが大事です。上の実験からすると2時間程度がよいことがわかります。ヘナの時間で心地よく感じられる長さが1~2時間程度であるため・・・
ヘナの染め時間、置き時間は1~2時間程度、できたら2時間程度がおすすめ
人によっては、あるいは体調などによっては3時間程度でも気持ちよくヘナができます。
上のチャートでも1時間~3時間くらいはほぼ問題ない染まりをしています。2時間を過ぎて3時間~6時間までの間は大きな差がないので、2時間くらいまででよいでしょう……あるいは1時間以上でご自分が心地よいと感じられる間、ヘナをしていただいて構いません。たまに、気持ちがよいので、3時間程度経過してしまうこともありますが、これはこれでOKです。
毛穴の洗浄の場合は1時間以上~
マハラニでは、温かいヘナペーストが頭皮に密着している間に、毛穴の汚れがヘナに吸い取られ洗浄されると考えています。実際、ヘナの後、地肌がすっきりと感じられますが、これを感じるのには1時間以上、ヘナをしていたほうがよいでしょう。
ヘナは染め時間よりも染め回数で濃く発色
一度に長時間染めるよりも繰り返し染めで濃く染めていく
この実験からわかることはヘナは一度に長時間染めるよりも、一度は2H=2時間くらいまでで気持ちよく染め、回数を重ねていたたほうが結果、濃く染まります。ヘナは酸化して色が濃くなるというプロセスがあるため、一度染め、酸化によって色濃くなり、さらにまた間をあけて染めてやるほうが結果、綺麗に濃く染まります。
追加実験ヘナは時間よりも回数で染まる!
早い話、2時間で1回染めるのと、1時間を2回染めるのとどっちが濃く染まるのか?という実験です。
ところが、結果は唖然、3時間で一回染めたより。1時間を2回染めたほうが全然濃く染まっていた!
ヘナでしっかり濃く染めることが、色落ちを少なくさせ、髪の色艶を増し、手触りをよくするのですから、これはとても重要なポイントです。長く染めることよりも、心地よい時間の範囲、1時間程度を繰り返して染めるほうが染まりが全くよいのです。
ヘナは温度で濃く染まる
ヘナをしっかり濃く染めるということが目的であれば、必ずしも時間を長く染めるだけが方法ではありません。染めている間、保温に注意することで濃く染めていくことも可能です。
実験では人肌程度に保温していくことで確実にしっかり染まることがわかっていますし、可能であれば40度程度に保つとさらに濃く染まります。インディゴもヘナも温度で染まります。
特に冬場など、ご家庭でヘナをされる場合はヘアドライヤーなどを活用して加温するとよいでしょう。
ヘナは空気に晒されて酸化して色濃く発色する
ヘナは草木染めですからちょっとした使い方のコツを積み重ねることでとてもよく染まっていきます
よいヘナ、よく染まるヘナを選択することも重要ですが、かりによく染まるヘナを選択した場合であっても細かな使い方のコツを積み重ねていく必要があります。ここではヘナの塗布時間、髪に置いたままにする時間についてのコツをお伝えしましたが、実は、ヘナを髪に塗布するペーストの準備の段階でもコツがあるのです。ヘナをお湯で溶かして、どの程度の時間馴染ませてから塗布するかによって染まりがまた少し違ってきます。ヘナの溶き方のコツについては以下をぜひ参照してください。