必須!ヘナする際のオイル
エンジンオイルはエンジンを回す際に必ず十分な量がないとエンジンが焼けてしまいます。ちょっと例えが悪いかもしれませんが、ヘナする際の良質なオイルはエンジンが回転する際に欠かせないエンジンオイルのようなものかもしれません。つまり、欠かすことができないものです。
ヘナ使い始めはよかったけども、最近、ヘナをしていても、なんだか調子が悪い
こういった場合は、一度、オイルをヘナにたっぷりと落としてかき混ぜて塗布してヘナをしてみるといいでしょう。オイルがヘナに入ることで滑らかなペーストとなり塗りやすく、使用感が心地よく、洗い流してもしなやかに仕上がります。ぜひオイルとヘナを一緒に使いましょう。
発売間近2020年産マハラニヘナ石臼挽きのヘナペーストの撮影
今日は2020年産のマハラニヘナ石臼挽きを溶かしたペーストの撮影をしました。毎年使いまわしているわけでなく、なんと毎年、新しいヘナで取り直したのを掲載しているのです。石臼挽きの特徴として、ちょっとしたぶつぶつ感があります。
これが2020年産マハラニヘナ石臼挽きを溶かした際のペーストの表面。ヘナの葉を石臼が回ることで引きちぎるように挽いているため、目が若干粗目になり、水に溶かすとヌメリ、粘り気がよくでてくるため、塗布しやすいのです。
撮影の終わった2020年産マハラニヘナ石臼挽きにオイルを足してヘナしました。
夏場はココナッツオイルベースのアタルバヘアオイルがおすすめ
インドはすでに連日、猛暑日のため、ココナッツオイルベースのアタルバヘアオイルを使用しています。注意点は平均気温が20度を切ってくると凝固し使いづらいので、季節に応じてセサミオイルベースのヘッドマッサージと併用します。
秋冬春はアタルバヘッドマッサージオイルがおすすめ
季節によっておすすめのオイルが異なるのですが、冬場などはセサミオイルベースのアタルバヘッドマッサージのほうがおすすめです。
また、カモミール風味のヘッドマッサージでヘナ、最高です。
カモミールの香りが好きな方は、このオイルでヘッドマッサージをし、さらにヘナにも溶かし込んでヘナをしてみてください。至福のヘナタイムになります。
オイルをたっぷりと混ぜ込んだヘナでヘナをする効果
インド猛暑日の関係で、ココナッツオイルベースのアタルバヘアオイルをヘナ50gに対し大匙1杯(15ml)とたっぷり混ぜ込みました。その効果は……
ペーストが滑らかに塗りやすくなる
石臼挽きはよく粘り塗りやすいのですが、オイルを混ぜ込むことで一層滑らかに塗布しやすくなります。
ヘナの匂いが心持ち緩和される
アタルバヘアオイル、あるいはアタルバヘッドマッサージオイルに含まれるハーブ成分の香りやオイル自体の匂いがヘナと合わさることで、ヘナ特有の匂いが幾分、緩和されます。
髪を洗い流した後の仕上がりがよくなる
ヘナは髪や頭皮から油分を取り除きます。ヘナを繰り返していくと髪から油が落ちすぎて、ヘナをしているのにどうして?と思うほどバサバサした髪になってしまう場合があります。ヘナの副作用を取り除き、ヘナのもつトリートメント作用を引き出すためにも、適度なオイル分をヘナと一緒に使用することは必須といえます。
白髪部分の染まり、発色が濃くなる
ヘナに一定度のオイル分を補って染めることで、白髪部分の染まりがぐんと暗めに発色が向上します。白髪比率2~3割の場合はオイルを上手に使うことで十分に暗めに発色するため、インディゴやハーバルカラーを使用しなくても、ヘナだけで綺麗に白髪を仕上げていくことが可能になります。
使用感が向上する
今回、アタルバヘアオイルをたっぷりと混ぜ込んでヘナしたのですが、とてもリラックスしました。通常、ヘナだけでもかなりリラックスします。リラックスする=眠い感じになります。ところがアタルバヘアオイルの成分にもリラックスさせる作用があるようで、一層リラックス=眠い感じになりました。ヘアケアにおいて頭皮や髪に使うものにはストレスを和らげる作用があるようです。また、アタルバヘアオイルやアタルバヘッドマッサージオイルもたっぷりと使用して髪と頭皮の油洗い/ヘッドマッサージをすると、同様にくつろぎリラックス作用が体感できます。何かとストレスが多い現代人にとって、こうしたリラックス作用はとても重要ではないでしょうか。
頭皮と髪が清潔に保たれやすくなる
現代人はシャンプーのし過ぎで頭皮と髪が不潔になっています。頭皮と髪から油分を落とし過ぎると不潔になります。言い換えると、適度な油分は頭皮と髪を清潔に保ちます。これはヘナであっても同様で、ヘナのし過ぎで頭皮と髪が乾燥すると不潔になりやすくなり、乾燥によって髪は痛み始めてしまいますので要注意です。ヘナする際には必ず適切にオイルを使いましょう。
ヘナする際のコツ:ヘナの量は多めにたっぷりと使う
節約のため、ヘナを薄めに溶かし、ぎりぎりまで伸ばして少量のヘナで染めることも可能です。確かに染まることは染まりますが、使用感、トリートメント、仕上がりのことを考えるとおすすめしません。
ヘナはたっぷり使うのがコツ!
今日、使用したのは、2020マハラニヘナ石臼挽き50gを、3.6倍の水、つまり180gの水で溶かしました。インドは猛暑ですので水で溶かしていますが、日本では50~60度のお湯で溶かしてください。2020年産マハラニヘナ石臼挽きは2019年産マハラニヘナ石臼挽きと比較した場合、10%粘りが弱く、10%染まりが濃いという特徴がありますので、溶かす水分量も10%ほど少ないのです。
ショート男性でもたっぷり50gもヘナを使う!ロングは200g~
これにオイルを大匙1杯(15ml)を溶かし込み、頭皮に刷り込みながら髪に多めに塗布するように、贅沢使用しました。肩にかかるくらいの女性であればヘナ粉100g程度、オイルは最低でも大匙1杯(15ml)~はいるでしょう。肩甲骨までのロングであればヘナ粉200g程度、オイルは大匙2杯(30ml)~、腰に近いロングであればヘナ粉300g~、オイルは大匙3杯(45ml)~、、、オイルの量は個別に調整が必須ですが、ヘナもオイルもたっぷりと使用することがおすすめです。
腰までのロングの場合、オイルの上手な使い方は必須
今回、以下の写真を寄せていただいたsaeさんに、オイルのアドバイスをさせていただきました。彼女は腰までのロング。白髪があるのでトリートメントも兼ねてヘナを長年続けておられます。今回、さらに仕上がりをよくするためにアドバイス……そのやり方はオイルで頭皮マッサージを行い、ヘナにオイルを混ぜるオイルの使い方です。今、冬場で凝固しているアタルバヘアオイルを湯煎で溶かしヘナにたっぷりと溶かし込むようにおすすめしました。
ロングの場合、ヘナだけでヘナをするのは無理があります。ヘナはオイルを髪から取り除いてしまい、そのときは確かにトリートメント効果は体感できるのですが、ヘナがオイルを髪から取り除いた結果、オイル切れによる乾燥で静電気が発生したり、乾燥による髪の痛みが始まるため、ヘナはロングヘアにいいと、ひたすらヘナだけでヘナをすると逆効果になる場合があります。
また、もう一つのアドバイスは、使用されているヘナの量が少なかったようです。マハラニヘナ石臼挽きをお使いですが、それをたっぷり300gくらいつかっていただき塗布することがコツですよとお伝えしました。ロングヘアは材料的にはちょっと贅沢になりますが、結果が伴ってきます。ヘナは多めに使う、これはショートの男性であっても同じで、薄めて節約したつもりになっていると、ヘナで染まってはいるものの仕上がり、トリートメント効果が十分に体感できません。
愛媛県在住の60代女性のsaeさんの美しいロングヘア…女性だったら、一度はこうしたロングヘアにしたいと夢見ることはあるに違いありません。ただ薬品に依存するヘアケアが広く行われている現代において、ここまで髪を長く伸ばすことは難しいでしょう。また、髪を毎日、シャンプーする習慣を身に着けていると、ここまで長く伸ばすことは難しいでしょう。髪は洗いすぎない、ロング希望であればほとんど洗わないようにすることで髪を痛めず、定期的なヘナとオイルで髪を美しく清潔に保つことが可能なのです。
インドでは伝統的に美しいロングヘアのためにヘナとオイルを使う
実はヘナとオイルはインド伝統のものなのです。伝統的にはインドの女性は髪を切りません。美しく伸ばしていくために、ヘナとオイルを活用してきたのです。