本来、マハラニヘナには一切の化学薬品は配合されていませんし、混入もされていませんが、一応、毎年、日本にて検査を実施しています。
マハラニヘナ製品は「化学薬品ゼロ宣言」の工場にて製造されています。
弊社製品を製造しているインド現地企業SMHEENA社では薬品類は一切扱っておりません。工場敷地内にはヘナによく配合されるパラフェニール・ジアミン、ダイアモンドグリーン、ピクラミン酸などの薬品は一切ありませんので、誤って薬品が混入するする可能性もありません。一般的に、インドのヘナ関連の工場では、薬品入りのヘナと薬品入りでないヘナが生産されており、両方の製品が同じラインにて(同じ機械を使用して)製造されていることも少なくありません。そのため、なにかの手違いにて薬品が混入してしまう心配があります。マハラニ製品は「化学薬品ゼロ宣言」の工場で生産しています。
さてヘナによく使われる薬品を解説します。
パラアミノフェノール(PAP)、パラフェニレンジアミン(PPD)
かなり昔から、そして現在も、ヘナによく添加されてきた化学薬品で、現在もヘアダイなどに普通に配合されており、発癌物質とされている薬品です。PAPは赤味を強くするために、ヘナらしい染まりを出すために添加され、PPDは暗めにするために添加されます。PPDを多く添加すると黒ヘナ(真っ黒に染めるヘナ)になります。PPDの添加量でダークブラウンやブラウンに染まるヘナを製造することができますが、このPPDなどがメンディアート(皮膚を染める)用のコーンと呼ばれるペーストにたくさん配合され、皮膚炎を起こすといった被害が出ることがあります。
ブリリアントグリーン(別名ダイアモンドグリーン)=着色料(見た目を緑にする)
出典:衝撃のヘナ産地レポート「お安いヘナの作り方」タダ同然の偽装ヘナ!
ブリリアントグリーンを水に溶かすと綺麗なターコイズ色に発色し、これを最初にヘナの葉に混ぜ込んだ後(写真下)、粉末化します。
出典ヘナペーストにキラリと光る緑の斑点……これがヘナに混ぜる添加物ダイアモンドグリーン(着色料)!?
こうして葉の状態にブリリアントグリーンを混ぜ込んだ後、粉末化を行うと、ヘナの粉はみずみずしい緑色に発色し、何年たっても色は緑のままのため、古いヘナでもいかにも新鮮なヘナのように見た目だけをごまかせるが、問題はこの薬品も発癌性を疑われている薬品であるということです。
上記の検査結果では、ここまでの薬品について検査を実施しました。繰り返しになりますが、もとより「化学薬品ゼロ宣言工場」で製造していますので、薬品の添加もありえませんし、万が一の混入も一切ありませんが、一応、皆様にお示しするために検査を実施しております。
ピクラミン酸の検査結果
劇薬であるピクラミン酸という薬品がヘナに使用される場合があり、これについては要注意です。
この薬品は、わずか0.02%の配合で、すばらしくヘナらしい染まりをするヘナを製造できてしまいます。なんでもよい草の粉を作って(ヘナでないので染まりません)、そこに0.02%のピクラミン酸を添加することで、すばらしく染まるヘナができるということで、過去に何度となく、日本へ輸入前のヘナの検査でこのピクラミン酸が検出され廃棄された事例があります。たまたま通関時検査が抜き打ち的に実施されれば検出されますが、だいたいの場合は素通りして、日本にはいってしまった例はあると見ています。
インドでは、特に国内向けは、現在においても、安いヘナには上記のいずれか、あるいはすべての薬品が配合されている危険性があります。
それがどういうことを意味するかというと、インド旅行で、ヘナの本場インドで買ってきたヘナですよとお土産をもらったとしますと、こうした薬品もそのヘナと一緒にもらってしまうという、そんなことになっているようです。