石臼挽きならではの素晴らしい粘り
石臼挽きはヘナの成分、葉のエキスが破壊されにくいため、溶かせばすばらく粘り、良質なトリートメント作用を発揮します。本年は石臼挽きの原材料にオーガニック認証ヘナも使用しました。
マハラニヘナ石臼挽きは原材料にオーガニック認証ヘナ葉を一部使用
マハラニヘナの製造委託をしているSMHEENA社は、広大なヘナ農園を保有しており、2019年には公的機関よりオーガニック認証の農園として認定されました。
そのオーガニック認証のヘナ農園から収穫されたヘナの葉を原材料の一部として使用しています。2019年産は、無農薬のヘナの葉+オーガニック認証のヘナの葉を石臼で挽きました。
写真は鈴木(アートビーング代表)とSMHEENA社創設者のソハンラルジ・タック氏(写真の右の白い服を着ている人)。場所は、氏のオーガニック認証をうけたSMHEENA農園にて撮影。ソハンラルジ・タック氏は自身もヘナ農民でありながら、ソジャットにヘナを産業として定着させた功績で、長年、ソジャットのヘナ公設市場の会長を歴任した人物。ヘナの産地について知り尽くしており、日本のシーマ長澤さんの「頭から元気」という書籍にも登場している。
オーガニック認証の証明書(英語)
このオーガニック認証はCROP(農作物)としてのオーガニック認証です。この畑から収穫されたヘナの葉は収穫物としてオーガニック認証されうるということで、これがオーガニックのヘナの第一歩です。製品がオーガニック認証されるためには、オーガニック認証されたCROP(収穫物)を使用し、オーガニック認証をうけた工場で生産されなくてはならず、実に手間がかかるプロセスです。SMHEENA社のヘナ農園がオーガニック認証をうけるために実に6年超の年月を費やしています。そういった理由で、つまりオーガニック認証は手間がかかるので、インド国内でのオーガニックは上手に抜け道を使ったやり方が使われ、実質、偽物のオーガニック認証になってしまっているのでは?と思えるほど。しかし、こちらのオーガニックは本物です。
さすが石臼挽きは使用感が違う
仕上がりは良好で、現在、インドのスタッフたちとテスト使用していますが、心地よさ抜群で、やっぱり石臼挽きヘナの良さを再認識しているところです。
ヘナは鮮度が高いうちは、とにかく信じられないような粘りがあり、通常のヘナですとヘナの重さの3倍などで溶かすかもしれませんが、マハラニヘナ石臼挽きの場合は、ヘナの重さの3倍では、粘りすぎて水気が不足するため、ヘナの重さの4倍~の水を足してやる必要があります。
石臼挽き製法の影響で、ヘナに含まれる粘り成分が温存されているため、水気が多く必要なのです。ヘナの葉液は高温になると半分、焼切れたようになり、粘りを失ってしまいますが、低温石臼挽きでは粘りが失われにくいのです。言い換えると、この山芋のような粘りこそ、ヘナ石臼挽きの証ということになり、また粘るヘナは髪によく絡みつき、トリートメント作用が高いです。鮮度が失われると葉液の粘りも失われるため、鮮度を保つために粉末化したら間をあけずに真空パックします。
2019年産マハラニヘナ石臼挽きは無農薬のヘナ葉+SMHEENAオーガニック認証のヘナ葉
2019年産は、目利きによって買い付けられたヘナの原材料ヘナの葉(農薬不使用、重金属検査合格済み、ただし、オーガニック認証のプロセスはしていないもの)と、SMHEENA社農園にて収穫されたオーガニック認証をうけた農園から収穫されたヘナの葉の二つ合わせて原材料としています。また、マハラニヘナ石臼挽きは、日本オーガニックコスメ協会の推奨品マーク品です。