インディゴ染め方のコツ~紫色発色を避けるには~

インディゴ

インディゴは塗布している間は染まらず、洗い流してから染まり始めます

インディゴは染めた後、髪を洗い流してヘアドライヤーなどですぐに乾かすと、特に乾燥している冬場の時期には、藍色に発色する可能性があります。インディゴ色に染めるには……インディゴを発色させるには、洗い流した後、髪を湿った状態(乾かさない)で一定時間放置させる必要があるからです。

インディゴの初期発色にとって乾燥させると発色不全=紫発色となる

ただし、梅雨時や夏など、湿気が多く、汗ばむ季節には髪にも湿気が多く、藍色発色はしずらいです。

上の写真、インディゴを洗い流した直後は全く発色していません。

インディゴの初期発色を止めると……

上の写真、0分はインディゴを洗い流した直後、つまり0分経過後にヘアドライヤーで乾燥させ、インディゴの初期発色を止めたもの。15分はインディゴを洗い流してから15分間、湿ったまま空気に晒してインディゴの初期発色を促進させた後、ヘアドライヤーで乾燥させ、発色を止めたもの…………。30分、45分、60分と続いています。そして、そのまま5日、放置すると……

インディゴの初期発色を止めてしまうと、発色しきれなかったインディゴ成分が藍色発色する

インディゴは初期発色60分=1時間でも十分ではない!

インディゴの初期発色とは、インディゴを洗い流した後、髪を乾燥させず湿った状態で乾かさないように保持する期間を言います。この間、通常、タオルドライといい、タオルで乾かすのでなく、タオルを頭に巻いて髪が乾きにくくします。この間、髪が乾いてしまいそうになりますので、適宜、湿らせる必要があります。

上の写真では、向かって左端の毛束、インディゴの初期発色を60分行ったものも、5日も経過すると、少し残っていた藍色に発色しきらなかったインディゴの成分が藍色に発色をしています。

インディゴの初期発色はなんと3時間!

実験ではインディゴを洗い流して3時間、湿ったまま放置したものは藍色に発色していない。(上の写真の3時間)初期発色3時間で、ほとんどのインディゴ成分が藍色、青色に発色するため、紫に発色しないと考えられます。

インディゴ染め後、髪を濡らしたり乾かしたりを3日間続ける

インディゴ染めの後、3時間もの間、髪を湿らせておくことは困難で、1時間が限度でしょう。1時間でヘアドライヤーで乾燥させると、多少、髪に藍色発色が出現する可能性があります。それを避けるために、毎日一回、夜の入浴タイムに、髪を濡らし湯船にゆっくりつかって初期発色の続きをさせるのです。あるいは、入浴後にタオルドライで髪を30分~程度湿らせて初期発色の続きを行い、それを2~3日行えば完璧でしょう。

自然の草木染めは、化学薬品と違い、酸化によって風合いが変化します。希望の色合いに発色させるため、ちょっとした工夫をしてみてください。