地毛が茶系。白髪比率が2~3割、ただし白髪の塊がある。マハラニヘナ石臼挽きで月一回全体染めし、表面の髪にコテ使用でヘナカラーが変色。美容師も不思議がる幻想的なヘナカラー。
Rさんの髪は美容師さんも不思議がる幻想的なヘナカラー
普通の方が普通にヘナをして、こうした色合いが出るのは難しいと思います。Rさんはもともとの髪が茶系のため、地毛にもヘナカラーがよく入ります。2~3割ある白髪にもヘナカラーが入りやすく、茶系の黒髪と白髪の両方にヘナカラーがよく入ります。そこまでだったら、おそらく赤オレンジ系が目立っていると思うのですが…どうみてワインレッド。
幻想的な色味はコテによってヘナカラーが変色?
なぜ幻想的なワインレッドのようなヘナカラーに発色するのか、お話をきいていく中で「表面だけを軽くコテをかけてスタイルを作っている」と…。この色合いはRさんの髪質とヘナ、コテ(温度)の三つの要素によって作られているということがわかりました。ヘナはコテ(高温)によって少し焦げ、それにより変色する。
実際にRさんの表面の髪に触れると、わずかに傷んでいる手触りがありました。髪の内側の髪…コテはかけていない部分はヘナの特徴的なサラサラ感…と同時に色もやや赤オレンジ味を帯びている…。コテによりヘナカラーが幻想的なヘナカラーに変色したのです。
Rさんの染まり方の特徴は、地毛が茶系だけあって、茶系黒髪にもヘナカラーが入り、白髪部分にもヘナカラーが入るため、白髪と黒髪の差異が通常の黒髪よりも少ないため、ヘナカラーが黒髪にまざっているということがわかりにくく、より自然な色に見えることです。
白髪部分と黒髪部分の凹凸感が少ない
もともと染まりやすい茶系の黒髪にヘナカラーが入り、白髪部分にもヘナカラーが入ることで、白髪と黒髪の色差の凹凸感が少なくなることで自然な色味に見えている。接近して見てみる……
拡大するとヘナでオレンジ系に染まっている白髪が識別できる。
ヘナカラーを美しく発色させるには、基本として繰り返しヘナを染めていくことで、黒髪と白髪の色差を減らしていくことが鍵になるようです。黒髪と白髪の色の凹凸感を減らしていくことで自然な発色。