ヘアアイロン(温度)がヘナカラー色素に与える影響実験

ヘアアイロンがヘナの色素に与える影響

ヘナは高温に弱い…100度は色素を減退させる

ヘナを溶かす際、50~60度のお湯でとお伝えしています。

熱湯で溶かしますと色素は一定度、弱まります。なぜなら、

ヘナの色素…ローソニア色素の性質として高温に弱い

からです。以前に行った実験結果でも明らかです。熱湯で溶かしたヘナペーストは染毛力が衰えています。

ヘナを熱湯で溶かす実験

 

髪に染まったヘナの色素と温度の関係

ヘアアイロンがヘナの色素に与える影響

人は髪にドライヤーを使います。髪を伸ばすためにヘアアイロンを使う方もいます。ドライヤーはさほど高温にならないので大きな影響はないかもしれませんが、ヘアアイロンは一定の高温で髪を伸ばしていきます。160~180度程度とのことで、その温度でヘナを数回伸ばしてみたところ、色の顕著な変化が、上のヘナ染めのほうに出てきました。

ヘアアイロンでヘナが焦げる?

上のヘナ染め、オレンジ色に染まっている白髪束の左側、ヘアアイロンと矢印をしているものは、やや色が濃くなっています。ヘナ染めした束の半分をヘアアイロンに通しているのですが、かすかにヘナが焦げるような匂いがしているため、実際に髪の上に定着しているヘナの色素が一定度、温度で焦げているのではないか?と予想しています。ヘナの赤味が困るという人はヘアアイロン?と簡単に結論したくなるのですが…

ヘアアイロンを使うと一程度、髪は傷みます

ヘアアイロンを通すことでヘナが少し焦げたような感じで色が落ち着いている…

実際に生身の人の髪で実験したところ、確かに色味は濃くなるのですが、ヘナのトリートメント作用もそがれる…髪が傷んできているような気がするとの意見でした。以下は実際にヘアアイロンでヘナの赤味を抑えている人の写真です。

マハラニヘナでは髪を傷めることはできるだけ避けたいので、ヘアアイロンはおすすめしていません。ちなみに、インディゴ染めのほうでは多きな変化がなかったように見ています。

ヘナの色素は、一旦、毛に染まっている状態では、短時間、ほぼ瞬間、高温にさらすことで、逆に色素が暗めになる性質があるようです。

ヘナカラーは熱によって変色する