早染め30分のハーバルカラーの染め時間と染まり

ハーバルカラー5ダークブラウン

ハーバルカラー5ダークブラウンの30分早染め二回でほぼダークブラウン

ハーバルカラー5ダークブラウン(以降、5番)を30分1回では白髪はやや薄めに、ライトブラウン系に染まります(上の写真左端)。根本の白髪がまだ伸び切っていない状態で5番で30分くらい早染めがおすすめ。なぜなら根本はさほど目立たないためライトブラウンで十分なのです。もし、根本の白髪が多く長めに伸びてきている場合は60分で1回染めでブラウン系に染まりますが、もし、ダークブラウンに仕上げたい場合はまず5番で30分か60分を1回染め、1~2日間を開けてから30分の2回目を染めるといいでしょう。なぜ間を開けるかというと、5番に配合されているインディゴの発色には最低でも丸1日かかるためです。

7番は早染め30分で自然な黒髪・ソフトブラックに仕上がる

ハーバルカラー7ソフトブラック

ハーバルカラー7ソフトブラック(以降、7番)の染め時間についてはちょっとトリックがあります。普通、ヘナなどは長く染めれば濃く染まると考えがちなのですが、7番については必ずしもそうではありません。染め時間は30分~程度が適当です。上の写真、染め時間60分の1回を、染め時間30分の1回と比較すると、やや赤味が強いです。染め時間30分と60分の染回数の2回をそれぞれ比較すると、同様に2回のほうが赤味がやや強い、そういう違いがありますが、その理由は………

インディゴは長く染めても青味が濃く染まらないが、ヘナは時間を長く染めると赤味が濃く染まる。

ヘナは染めているとき(髪に塗布している最中)に染まるが、インディゴは染めているとき(髪に塗布している最中)には染まらず、洗い流してから後に空気に触れて発色、染まり始めます。塗布している最中は無色透明の藍色成分を髪に染み込ませているだけなのです。藍色成分のしみ込ませ時間は染め温度39度の状態では30分あればほぼしみ込みが完了し、長く置いてもそれ以上しみ込ますことができないため、インディゴに関していうと長く染めることで濃く染めることができない。そのため、ハーバルカラーシリーズは全般に長く染めるとヘナの赤味が強く出てくる傾向があり、1時間以上染めた5番や7番は、目安色味より赤味が少し強くなります。

インディゴの染め時間は40分が最大との実験結果

上記の実験ではインディゴのしみ込ませ時間は染め温度37度では40分で最大化するという結果が出ておりますが、39度の保温状態では30分~40分の間になるかもしれませんので、7番では発色を濃くするために30分よりやや長めの染め時間をとってもいいかもしれません。

ハーバルカラー3ブラウンはヘナの発色が必要な配合のため、1時間程度が適切

ハーバルカラー3ブラウンの染まり方

ハーバルカラー3ブラウン(以降、3番)はヘナの赤味を十分に引き出すことでブラウン系の発色を導き出す配合のため1時間程度の染め時間が適切といえるでしょう。早染めしていく、時間短縮染めする場合でも、40~50分くらいは染め時間を取ってください。