ハーバルカラーダークブラウンで染め、色味はすぐは緑色、翌日黄色がかった金髪に近い色になりました。生え際や白髪は染まりづらかったです
ハーバルカラーで金髪的に染まる=発色が十分でない場合
ハーバルカラーで染めた翌日、特に5ダークブラウンやハーバルカラー7ソフトブラックの場合、「黄色がかった金髪に近い色」の場合は、発色が十分ではありません。その理由としていくつかの可能性が考えられます。どこかで間違った染め方をしている可能性がありますが、それを理解するために、まずはハーバルカラーがどうやって染まるか、について、その仕組みを理解しましょう。
ハーバルカラーの主成分、ヘナとインディゴの染まる仕組みを理解しましょう
ハーバルカラーシリーズの、染める成分はヘナとインディゴです。
ヘナは赤オレンジ色、インディゴは青色、藍色です。この二つのバランスで、ヘナ(赤オレンジ)が強ければブラウンやライトブラウンに発色、ヘナ(赤オレンジ)とインディゴ(藍色)が均等であればダークブラウン、インディゴ(藍色)が強ければソフトブラックやブルーブラックに発色します。
ところが、この二つの色、ヘナ(赤オレンジ)とインディゴ(藍色)の染まり方の仕組みが全く違うのです。
ヘナは染めている(髪に塗布している)ときに染まり、インディゴは洗い流した後、空気に触れてから染まり始める!
ハーバルカラー5ダークブラウンや7ソフトブラックを洗い流した直後は、うっすらとオレンジ色に染まっている場合と、やや緑がかっている場合があります。これは染めている間、髪に塗布している間にヘナの色が白髪を染めたのですが、まだ、インディゴ(藍色)は無色の藍色成分がしみ込んだ段階で、わずかに発色を始めた段階、、、これが緑っぽくみえる状態です。
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しばらくすると、インディゴが空気に触れて酸化し、藍色に発色し始めるため(実際は初期発色は緑がかっている)、オレンジっぽく染まっていた白髪が、じょじょにライトブラウンっぽく染まってきます。インディゴの発色には1日~数日かかるため、一晩もすると、さらに暗めに染まっていきます。
髪に塗布している間はインディゴの無色の藍色成分が〇しみ込んでいるだけで、×発色時間ではない!
普通、髪に塗布している=髪を染めていると考えがちなのですが、
インディゴは髪に塗布したペーストを洗い流してから発色=染まり始めます
インディゴの色、藍色が出てくるにはインディゴの水溶性無色の藍色成分が酸化してインディゴ(藍色・油成分)に発色する必要があるからなのです。
ハーバルカラーに含まれているインディゴの染め時間はペーストを洗い流してから1時間
ハーバルカラーを洗い流した直後はインディゴがほとんど発色していないため十分な色味になっていません。
インディゴを上手に発色させてやるために、ペーストを洗い流してから髪が湿った状態(濡れている必要はありません。湿り気を含んでいるだけでOK)で空気に触れさせてやる、酸化させることで藍色に少しづつ発色してきます。
インディゴを洗い流してから直後の1時間にインディゴが発色し始めますが、これをインディゴの初期発色と呼んでいますが、初期発色が済んだら、ヘアドライヤーなどで乾かしてもかまいません。
ただし、染まるまで、色が完全に出てくるまでには一日程度かかります。染めた翌日には藍色が十分に発色していれば暗めに染まっているのがわかるはずです。それがうまくいかない場合は、以下の点をチェックしてみてください。
間違い1:ハーバルカラーを洗い流す際、シャンプーで洗い流していた?
ハーバルカラーやインディゴの匂いが気になるということで、染めた後にシャンプーなどで念入りに髪を洗う方がいらっしゃいますが、これは典型的な誤り、間違いです。
マハラニ製品である、ないに関わらず、インディゴという植物の性質により、染めた直後のシャンプーは不可です。
ハーバルカラーに含まれている藍色成分、これはインディゴの無色透明の藍色成分ですが、まだ発色していないためシャンプーなどで落ちやすいためです。
↓ハーバルカラーで染めた後の金色発色の原因の一つはコレ
万が一、ハーバルカラー5ダークブラウンなどで染めた後、シャンプーで念入りによく洗いますと、ヘナオレンジも薄くなり、インディゴブルーの色の元である無色の藍色成分が洗い流されてしまい、わずかに残された藍色成分がインディゴブルーが薄く発色……オレンジに薄いインディゴブルーが覆いかぶさることでオレンジ味が少しだけ暗めになり、なんとなく薄い茶色というか、金髪のように見えるように染まる(下写真)場合があります。
間違い2:ハーバルカラーを洗い流した後、ヘアドライヤーで速乾させた?
ハーバルカラーに含まれるインディゴは髪から洗い流した後空気に触れて発色します。
発色していない段階(洗い流した直後)にヘアドライヤーなどで乾燥させるとインディゴが藍色に発色しません。
インディゴは洗い流した直後から1時間程度、湿った状態で空気に触れさせてやる初期発色が重要で、これにより藍色に発色します。
湿った状態で空気に触れさせる初期発色をしない場合、つまり、ヘアドライヤーなどで髪を完全に乾かすことで湿り気を取り除くと、紫に発色してしまい、青色に発色せず暗めに染まらず、薄い金髪や薄い茶色に見えるように染まります。
間違い3:染めた直後はお湯洗いでも翌日から毎日市販のシャンプーで髪を洗う
間違いの1と2はやっていない場合は、染めた翌日は色が十分に発色している場合でも、そめた翌日以降、例えば夏場など汗をかくなどの理由で毎日のように市販のシャンプーで髪を洗うと、せっかく暗めに染まっていた白髪の色が薄くなっていき、1週間もすると金髪のように見えるようにまで薄くなっていく場合があります。
インディゴはシャンプーで色落ちする
ハーバルカラーには色味成分としてヘナ=赤オレンジ、インディゴ=藍色、青色が含まれており、これが髪に染まることで色味を出していますが、ヘナの赤オレンジよりインディゴの青色はシャンプーにより弱いため、市販のシャンプーで洗い続けるとまず最初にインディゴの青色が落ちていく、薄くなっていくために、1週間も毎日洗いつづけると、ヘナの色だけが残っているだけで、薄茶というか、オレンジっぽく色落ちしてしまいます。
対策:ヘナやインディゴ、ハーバルカラーと相性がよいハーブシャンプー香る髪シリーズを使いましょう
ハーブシャンプー香る髪は市販のシャンプーのように色落ちはさせませんが、これを使っていくと、洗髪回数が減ってきます。ハーブシャンプー香る髪などで髪を洗っていくと、汗ばむ夏の暑い時期、頭に汗をかいても、軽くお湯洗いする程度でさっぱりするようになり、毎日のように髪を洗う必要がなくなってきます。結果、ハーバルカラーの色持ちがよくなります。