ヘナには雑菌が多く、今後、日本での販売が難しくなる可能性があるという話を聞きました。

ヘナの木

写真は2020年8月上旬、インドソジャットのSMHEENA社オーガニック農園のヘナの生育状況です。例年より若干、雨が少ないため、株の大きさはやや小さめですが、きちんと生育しているという報告が現地より来ました。また昨日、8月8日はまとまった降雨があり、順調な生育が予想されています。

質問:ヘナには雑菌が多く、今後、日本での販売が難しくなる可能性があるという話を聞きました。

ヘナの鮮度が失われることで雑菌が繁殖する

ヘナの雑菌の問題はいま始まった問題ではなく、十年以上も前から指摘されていた問題です。ヘナは新しいうち、収穫して間がない状態では草の香りがして心地よいのですが、日にちが経過して鮮度が失われると臭みが強くなり、実際にヘナをしていて臭い、心地悪さを覚えます。

ヘナは鮮度が失われることで雑菌が繁殖し、それがヘナを臭くしているのですが、なぜ鮮度が失われるかの理由は、ヘナの葉が収穫され、それが長期に渡り保管されることで鮮度が失われていきます。特に、インドの雨期に保管された古いヘナの葉が製造に使用されると、かなりの菌が繁殖しており、ヘナの臭みが増してしまいます。

ヘナを放射線で殺菌

雑菌を制御するために、日本で製造されるヘナについては放射線(主にガンマ線)にて殺菌されていると考えられます。日本の風土、湿度が多い場所で製造される場合、湿気によって雑菌が繁殖しやすくなり、結果、ヘナの臭みが強くなってしまうのです。放射線殺菌により、最近では臭いがきついヘナは日本の市場にはあまりないように思いますし、異常な菌の繁殖もないと考えておりますので心配はいらないはずです。ただし、マハラニでは放射線照射による殺菌は行っておりません。

マハラニヘナはヘナの収穫期、ヘナを買い付け粉末化、鮮度がよい状態で真空パック

SM社のオーガニックヘナ畑

2020年8月上旬の、SMHEENA社のオーガニック農園の様子。現時点で順調で、砂漠飛びバッタの被害も一切ありません。

良質なヘナの収穫期は年一回、最近は雨の状況が不安定で変動しているのですが9月~11月頃です。この頃に収穫されたヘナの葉を現地で買い付け、それを現地の工場で粉末化し、間をあけずに真空パックをすることで鮮度を保っていますので、マハラニ製品については菌の異常な繁殖については一切心配は不要です。

SMHEENA社

写真はSMHEENA社の社屋。清潔で現代的な工場がオーガニック認証済のヘナ畑の中にあります。

オーガニック認証ヘナ葉を使用・マハラニヘナ石臼挽き製造