石臼挽きのヘナと機械挽きのヘナの違いを教えてください。石臼挽きのほうがトリートメントがよいのでしょうか?
石臼挽きヘナと機械挽きヘナの大きな違いは溶かし加減
機械挽は2023年産は3倍程度のお湯、2022年産は3.3倍程度のお湯がおすすめです。石臼挽は2022年産では4倍程度のお湯、2023年産は3.5倍程度のお湯です。
塗布する直前の調節は必須!
毎度お伝えしていますが、溶かし加減は好みがありますので、塗布前に緩いと感じたら粉を少し足し、固いと感じたらお湯を少し足して練り直してから塗布しましょう。
トリートメント作用において機械挽きが大きく劣っているわけではない
トリートメントは石臼挽きがよいが、機械挽きが大きく劣っているわけではありません。では、溶かし加減やトリートメントに多少の違いはあるにしても、なぜ石臼挽きがそこまでおすすめなのかと聞かれてしまいますよね。実は・・・
ヘナ機械挽きとは?
機械挽きのヘナには金属の微細な粉末がごくわずかに混入します。これが機械挽のデメリットです。世間のすべての機械化粉末化装置では、何をどうしても金属の微細な粉末が混ざってしまいます。写真下はヘナの産地で使われている高速化粉末化装置です。
機械挽きでは金属の微細な粉末がアタリを悪くする
ヘナは大変に柔らかな物質で小麦などを挽く場合と比較して、かなり強力に金属と金属をこすり合わせることで粉末ができるという仕組みで、食品の小麦を粉末化する際と比較した場合、微細な金属の粉末が混ざり方が多いのです。
ヘナアレルギーではなく金属アレルギー
要するにヘナの葉はふにゃふにゃでとても柔らかい物質ということなのです。固い物質は粉末化しやすいのに対し、柔らかい物質ほど強い力をかけないと細かな粉末にできない……この金属粉がヘナの使用感を一程度落としている、人によってはアレルギーを引き起こしているケースがあるようです。
粉末化装置の内部の金属が擦り減る
写真上は高速化粉末化装置の内部にあるハンマーと呼ばれる部品。このハンマーが釜の中を拘束で回転する際に釜と擦りながらヘナを粉末化しますが、ご覧のとおり、ハンマーが摩耗で擦り減っている………その分の金属がヘナにわずかに含まれているという訳です。
ヘナにアレルギーという場合、中には実際は金属アレルギーである場合がたまにあることがわかったということです。
金属アレルギーでヘナが使えない人がたまにいる
この微細な金属の粉末の混入によりヘナの使用感が悪くなり、人によっては、金属アレルギー傾向がある方はヘナを使用することでアレルギーが出て(実際は金属アレルギー)使えない方がたまにいらっしゃいます。
石臼挽きでは金属アレルギーがありません
上の写真はヘナ石臼挽きの装置です。重さ1トンの丸い石を二枚使い、その隙間をヘナの葉が通りぬけることで粉末化する装置で、インドでは長年、こうした石臼でヘナを挽いてきました。大きさは大中小とあり、家庭用では小さい石をスパイスの粉末化などに使います。下写真は20年前の自身がインド家庭用の石臼挽きで試し挽きしている姿・・・・
ヘナにアレルギーと思っていたら、実際は金属アレルギーだった!
金属アレルギーで通常のヘナがお使いいただけない方が、石臼挽きのヘナが使うことができたと、たまにお喜びの声をいただくことがあります。
実際に、知人の美容師さんは、ヘナを施術はすることができても、自身はヘナアレルギーでヘナが使えないと思っていたところ、金属アレルギーかもしれないということで石臼挽を使ったところ、いつもはでるはずのアレルギー反応が全くでなかったことで、金属アレルギーであったことがわかりました。