2003年よりインドの産地から日本にヘナを「化粧品」として直輸入をはじめ、今年で20年になりました。ヘナの直輸入販売20周年です。
ヘナの収穫の時期にはインド入り。インドにてヘナの目利きを自身で行い、また、検査も実施し、納得のいくヘナを製品化してお届けする、このやり方をこれからも続けていきます。
ヘナは農作物ですから、毎年、作柄が異なり、その違いをよく理解して、それに合わせた使い方もお伝えする必要もあります。2022年11月産のヘナの特徴は………
鮮度、染まり、粘度、トリートメント、すべてにおいて五つ星
特に鮮度においては、現段階(2023年2月)では、とびきり良好で、実はそれが逆に唯一の欠点ともなっています。
ただし、この鮮度も時間の経過とともにゆるやかに落ちていきます。現時点では粉の色も綺麗な薄緑ですが、半年、一年と経過すると、真空パックとはいえ鮮度が落ち始め、茶色味を帯び始めます。鮮度は主に使用感に影響し、鮮度があると使用感が心地よいといえるでしょう。鮮度が落ちてきても染毛力には影響はありませんが、粘度、粘り、トリートメント作用がやや落ちてきます。
2022年産は特に粘ります。100gのヘナの粉に対し、400gのお湯(〇50~60度、×熱湯)でも水気が足らないほどに粘ります。通常のヘナですと、だいたい3倍程度のお湯で溶かしますが、石臼挽きは4倍、、、この意味するところは………
500gのヘナペーストを作るには
ヘナ石臼挽き100g+ヘナの重さの4倍のお湯400g=500gのペースト
通常のヘナ 125g+ヘナの重さの3倍のお湯375g=500gのペースト
ヘナ石臼挽きはヘナの粉自体が20%ほど量が少なくて済む……結果、20%ほど割安になります。
鮮度がよく色の出に時間がかかるため、お湯に溶かしてから1~2時間寝かす必要
2022年産マハラニヘナ石臼挽きは50~60度のお湯(熱湯不可)で溶かした直後は緑色のペーストですが、1時間以上、放置するとペーストが茶色を帯びてきます。ペーストが茶色に帯びてくると、ヘナに含まれているローソンという色素が展開し、髪を染めやすい状態になります。
通常は、色の展開が早いため、まだペーストが緑のうちでも髪に塗布している間に頭の上で色が展開して髪に染まりますが、2022年産は鮮度がとてもよく、色の展開の時間がかかり、そのため、ヘナを1~2時間程度寝かせてから染めるたほうがよく染まります。
マハラニヘナ石臼挽きには樹齢50年以上のヘナの木から収穫されたヘナの葉を原材料として使用しています
上の写真、これはヘナの下部の写真になりますが、このヘナが樹齢50~60年です。この小さなヘナの切株が到底、樹齢が50年以上とは考えにくいかもしれませんが、実は、ヘナは毎年、季節になると、ざっくりと地上部をざっくりと刈り取られてしまうために、農作物としてのヘナは地上部に伸びていくことはできないのです。
なぜ樹齢50年以上のヘナがよい?
ヘナは樹齢50年を超えてきますと、特徴的な粘りが強くなってきます。粘り成分が髪にからみ、トリートメント成分としても作用するため、樹齢50年以上のヘナの木から収穫されたヘナの葉を粉末にすると、よく粘り、高いトリートメント作用を実感することができます。
また、染まりについては、樹齢10年未満は、やや色素が弱い場合が多く、仮に同様に染まっても色落ちがしやすく、色の深まりも弱い場合が多いです。ただし、樹齢が10年を超えてきますと、染まりについてはよく染まるようになってきますが、粘りが少ないため、ヘナ100gに対し、300gのお湯で400gのヘナペーストができますが、樹齢が50年以上の粘りが強いヘナになると、ヘナ100gに対し、400gのお湯でも水気が足らない場合もあり、500g以上のヘナペーストができます。
幸せなヘナタイム
毎年、ヘナのシーズン中は挽きあがったヘナ石臼挽きを何度も何度もテスト使用して、使用感を確かめています。他の製品も挽きあがっては来ますが、実はまったく使う気にはなれず、溶かし加減と匂い、触り心地をみて終了。ところがヘナ石臼挽きはすぐに溶かしてヘナしてしまう、何度も何度も使用テストする………石臼挽きヘナの魅力に取りつかれてしまったかのようです。
インドでは、野外ヘナ、年中できます。野外ヘナ最高、、、気持ちいいです。ヘナは単なる安全な白髪染めというよりは、楽しみの一つです。好きだからヘナする、、、石臼挽きの心地よい使用感、リラックス感がたまらない……おまけに、白髪も染まる、髪のトリートメントにもなる、髪を洗う必要もなくなる、、、よいことづくめです。