すばらしい弾力のある2022年産マハラニヘナ石臼挽き・・そのトリートメント作用には目を見張るものがあります。上の写真は石臼挽きヘナを溶かした直後に撮影したもの・・・綺麗な緑色をしていますが、この状態で塗布してもしっかり染まりません。ヘナの使い方において、ヘナを溶かしてどれだけ放置するか、寝かすか、馴染ませるかが、とても大事になります。
ヘナを溶かしてすぐに髪に塗布しても、しっかり染まりません
ヘナの使い方において、市販のカラー剤とは大きく違う点は、そもそもが溶かしてすぐに塗ってもよく染まらない、、ということなのです。
ヘナは小麦粉と同様で、水分を吸い込んで馴染むために最低でも30分程度の時間がかかります。
要するに粉ものの食材と似たところがあって、下準備が必要で、ヘナの場合はヘナを溶かしてどの程度馴染ませておくか?、これを正しく理解しておくことによって染まりがかなり違う、つまり満足度にかなり影響があります。
ただし、古いヘナ、粉の色が最初から茶色味を帯びている、一程度酸化しているヘナの場合は、お湯に溶かして30分程度馴染ませるだけで染めることでよく染まります。たとえば、2021年産マハラニヘナ石臼挽きの場合は一程度、古くなっているヘナのため、馴染ませ時間が比較的短くてもしっかり染まります。2022年産マハラニヘナ石臼挽きのようにまだ鮮度があるヘナの場合は溶かしてからの放置馴染ませ時間が2時間程度かかります。
以下、2022年産ヘナ石臼挽きのように鮮度のある新ヘナの場合のヘナの溶き方の目安をお伝えします。
ヘナ使い方の基本:ヘナは50~60度のお湯に溶かして湯煎しながら2時間程度馴染ませてから塗布する
ヘナを50~60度のお湯で溶かし、湯煎して人肌程度(36度~)に保温しながら2時間程度、放置し寝かせて馴染ませておいたヘナペーストがもっとも発色がよい結果になっています。ただし熱湯は不可です。
実験の◎2時間では、ヘナペーストを溶かしてから2時間経過した後に1時間染めた発色を示しています。同様の実験を繰り返していくと、ヘナの発色は2時間をピークとしてじょじょに落ち始め、6時間、9時間ともなると発色は薄くなっていくことがわかっています。
ヘナをお湯に溶かして30分程度で塗布しても、もちろん染まります。上の△30分がヘナをお湯で溶かして30分後に1時間染めた後の結果です。ところが染まりの強さでいうと・・・1時間半、2時間程度がよく染まっています。
ヘナの寝かせ時間とヘナの色素が展開した場合のペーストの色
ヘナ、ここでいうヘナとは2022年産マハラニヘナ石臼挽きですが、これを溶かした直後は緑っぽいペーストです。この状態ではヘナがまだ水気を十分に吸い込んでおらず、ペーストがダマっぽく塗布するには適していませんし、色も十分に展開していないため、染まりも良好ではありません。
ヘナを溶かして45分後くらいは、茶色と緑が混ざったような色合いのペーストで、これでも染まりますが、ヘナに含まれるローソン色素がまだ完全に展開していないため、実験では若干染まりが弱くなります。それに対し、下の写真のように、ヘナを溶かしてから1時間半も経過するとペーストは茶色となり、こうなってくるとしっかり染まります。
2022年産マハラニヘナ石臼挽きの使い方の基本:ヘナは50~60度のお湯で溶かし、湯煎しながら1時間半~2時間程度放置、寝かせてから塗布する。
すべてのヘナでこの溶き方が正しいとも言い切れません
昨年の2021年マハラニヘナ石臼挽きの場合はお湯に溶かして30分くらいで使用してくださいとお知らせしていましたが、今年は、ヘナの特性から2時間程度、ヘナを溶かしペーストにしてから軽く湯煎しながら1時間半~2時間程度、放置する、馴染ませる使い方が染まりを重視する場合において、そのほうがよいことがわかってきました。年年によって使い方が違ったり、ヘナの提供する会社によって使い方が違ったりすると思います。ここでお伝えしているのは、今年の2022年マハラニヘナ石臼挽きの場合のヘナの溶き方、使い方です。