ヘナ産地報告~季節外れの雨によるヘナの茶色葉の大量発生~

ヘナの葉

ヘナ収穫期、季節外れの雨の影響でヘナの葉が乾燥しきれず茶色葉へ

上の写真、手前が茶色に変色したヘナの葉、後ろが通常のヘナの葉です。この手前のヘナの茶色葉を粉末にすれば茶色のヘナ粉となります。染まりについては大差はないかとは思いますが、茶色葉は見た目が悪く、商品価値が下がります。また、短時間で乾かなかった、乾燥に時間がかかることで茶色に変色したヘナの葉は一般細菌が増殖している可能性があり、実際に溶かすと臭みが増していることがわかります。ヘナの茶色葉は臭みが増しているだけでなく使用感が悪くなり問題があるのです。

2019年の困難さは全体の8割が乾燥不全な茶色葉

ヘナの茶葉

季節外れ、通常は雨季があがっているはずの季節のインドに南から湿った空気が入り込み、日本の台風にあたるサイクロンで大雨が降った影響で、砂漠地方にも雨が降り、それがたまたまヘナの収穫期だったため、収穫途上のヘナがたくさん雨にあたり、その後の曇天の影響でヘナの葉が乾くことなく日にちが経過、緑のヘナの葉が茶色葉になってしまったのです。問題は雨がやみ、乾燥してきたので収穫を始めると再度、雨がばらつき曇天が続くを繰り返したため、全体の8割にもあたるヘナの葉が茶色葉となってしまったのです。こうした影響で本年は見た目を調整する合成着色料が添加されることが予想されます。

https://maharani.jp/qa/dtl_499

マハラニヘナは乾燥のよいヘナの葉を確保しました

マハラニでは、収穫期に雨にあたったヘナの茶色葉ではなく、天候のよい時期、収穫期の最後の最後に収穫された通常のヘナの葉を確保しました。11月収穫になりますが、その影響で買い付けが例年ではもっとも遅いこの時期にまで遅れた、現在、やっと製造に入ることができました。

ヘナの葉を選定完了、ヘナ石臼挽きにこぎつけました

2019年、ヘナの葉の石臼挽きの模様です。これから2週間ほど続きます。

挽かれたばかりの石臼の粉です。繊維質が見えますが、これはフルイにかけることで大半は除去されます。

ヘナ粉

テスト使用してみましたが、鮮度のある心地よい使用感で格別です。

2019年産マハラニヘナ石臼挽きは現在、通常期より1か月以上遅れての製造開始ですので、日本への入荷は2月終盤~3月上旬になる見込みです。