現代のヘアケアの考え方には問題がある?
市販のシャンプーをやめて、石鹸シャンプーやアミノ酸系のシャンプーにする、あるいはお湯シャンにする、ハーブシャンプー香る髪を使う、、、、こうした油汚れを洗う落とすという現代のヘアケアの発想そのものに根本的な問題があると考えています。
髪を洗いすぎない、髪から油を落とさない伝統的なヘアケア
自身はインドに来て、インド伝統のヘアケアの考え方に触れ、「髪を洗いすぎない」「髪から油を落とさない」ということがヘアケアにとってはとても重要であることが理解できました。
「油汚れは落とす」やり方は問題はない?
現代のシャンプートラブルの相談のほとんどが選択の問題、つまり、合成系のシャンプーか、あるいは石鹸系か、アミノ酸系か、天然のもの、ハーブがよいかの選択の問題であって、いずれにしても油汚れを落とすために何を使うかの問題です。マハラニでは油汚れを落とすという、その発想自体に問題があることをお知らせしています。
皆さんは頭皮の油汚れは気持ち悪いし、すぐに落としたくなるでしょう。シャンプーして油汚れを落とし続けるというケアをずっと続けていると、頭皮と髪を清潔にするためには常にシャンプーで油汚れを落とすケアは欠かすことができなくなっています。
シャンプーのない昔は人々は髪が不潔だった?
なぜ毎日、髪をシャンプーする必要があるのでしょうか?昔の人はシャンプーしていなかったので不潔だったのでしょうか?
現代人はシャンプーがあるので清潔を保てるが、昔の人、江戸時代とかはシャンプーがなかったので、人々は頭皮と髪が不潔で困っていた?
事実は全く違います。シャンプーがなかった昔のほうが頭皮と髪は清潔で調子がよかった。
インドの伝統的なヘアケアを知るにつれ、インドでは髪を洗うということ自体はたまにであって、基本、髪のオイリングをすることで頭皮と髪を清潔に保ってきたということがわかりました。インドの伝統的な女性は髪を切らず腰まで伸ばし、長い髪を美しく清潔に保ってきた……その秘訣がオイルにあったのです。
現代人は「油汚れを落とす」ために毎日シャンプー、伝統的なインドでは定期的にオイルを補うことで腰まである髪を清潔に美しく保った
油汚れを落とすケアがよいのか、オイルを補うことで髪を美しく清潔に保つやり方がよいのか?
今、皆さんに実践している油汚れを落とすシャンプーというケアと正反対のことを一度試していただくのが手っ取り早いと思います。
正反対のこととは、髪をシャンプーするケアではなく、頭皮と髪の油洗い、良質なオイルによる頭皮マッサージ、これを実際にやっていただくことでご自身の頭皮と髪がどんな感じになるかを実際に試してもらうのがよいでしょう。そのなかで、「なるほど!」と理解していただけると考えています。
頭皮と髪にとって油とは何か?それは欠かすことができない!
大半の皆さんは、数日、髪を洗わないと油っぽくなり臭くなるでしょう。頭皮はなんて嫌な奴だと、、、ちょっとシャンプーをさぼると、嫌な臭いを発する汚い油を出してくると、、、、最近は洗っても洗っても、それが加齢臭となっているので困っている………違いますか?典型的な洗い過ぎの状態です。髪を毎日洗うことで髪が清潔になると思い込んでいる、、、実は髪を頻繁に洗うことが問題を作り出しているかもしれない………。
80代で髪が黒黒でフサフサの女性の話「私は髪は洗わない、髪は洗わないのがよい」
今から20年以上も前、若い女性たちが80歳過ぎの女性に質問をしていました。「なぜ80歳なのに髪が黒黒ふさふさなのでしょうか?」と。実際にどのようなやり取りがあったかは正確には思い出せませんが、趣旨として、その方は「私は髪は洗わない、髪は洗わないのがよい」と答えたことだけを鮮烈に覚えています。その時は、髪を洗わないということがどうして可能なのかも全く理解できませんでしたが、80過ぎの女性が伝えていたことはとても重要なことでした。ここでいう髪を洗うとは、シャンプーなどで髪から油を落とすといういことであり、髪などに軽くお湯をかけて埃を落とすなどは含まれていません。
昔のヘアケアは髪の油洗い、オイルの頭皮マッサージで髪と頭皮が清潔になる!
現代は多くの方が、髪と頭皮から油を落とそうと躍起になりシャンプーをひたすら使っているか、あるいは、湯シャンということで、髪と頭皮にお湯をかけ続けています。こうした髪と頭皮から油汚れを落とすというやり方が広く定着する以前は、日本では髪と頭皮は油で洗い、油で髪を固めに結っていましたし、インドではオイルをたっぷり使用して頭皮マッサージをする(油洗いを含む)習慣がありました。髪と頭皮に十分な油があることで、髪と頭皮が清潔となり、調子がよくなることを経験的に知っていたからなのです。
インドでは日々のケアとして頭皮と髪にオイルで頭皮マッサージがすすめられている
インドのアーユルヴェーダの先生が、インドの日々の過ごし方が記載されている昔の経典に頭(頭と髪)にオイルを塗布してマッサージすることが記載されているということを教えてくれました。乾燥が厳しいインドでは積極的にオイル分を髪に補う……正確には髪のみならず皮膚全体に油分を補うケアをしていますが、特に頭皮、髪から油分が抜け落ちるとよくないとされているということでした。
頭皮と髪から油分と落とすと頭皮と髪は不調になる??
インドでは伝統的には、頭と髪に油を保つことで頭皮と髪を清潔に保ってきた、、この意味することはとても重要です。油分を落とすケアで皮膚が乾燥するとフケが出たり髪が痛んだりします。油分をおとすとは、「乾燥」のイメージは「砂漠」です。太陽が強いインドでは、特に「乾燥」は避けるべきであり、乾燥から身を守るためにオイル分が欠かすことができなかったのだと考えられますが、それは日本であっても同様で、髪をシャンプーで洗い過ぎると、油が落ちて乾燥が進み、頭皮と髪は不潔になりやすい、、頭皮と髪から油を落とし乾燥を促進させる現代のシャンプーのやり方は使用方法を誤ると、洗いすぎると、髪を傷め、頭皮にフケ誘ってしまう可能性があります。
頭皮と髪をシャンプーで洗えば洗うほど、頭皮と髪は不潔になる??
このことを発見したのが今から20年以上も前。当時、自身の頭は油っぽく臭っていたため、朝シャン、夕シャンが欠かせなかった。ところがインドでヘナやハーブシャンプーを使う中で脱シャンに成功。そもそも髪を洗いすぎていたことが頭皮の不調=脂性を作り出していたことに気が付きました。そして、実は頭皮と髪から油を落とさないことが、頭皮と髪を清潔に保つ秘訣であることに気づき、さらに、そこから一歩進み、積極的に頭皮と髪に油を補うことこそ、欠かすことができないヘアケアであることに気が付いたのです。
オイルを使わずにヘナを続けると頭皮と髪は不調になる!
天然のものだと、安心だと、それで、ヘナを続けていくうちに、なんとなく頭皮と髪が不調になる。。。理由は、ヘナは頭皮と髪から油分を取り除き、頭皮と髪を乾燥させてしまうから。インドでは、ヘナの前にはオイルをたっぷりと使って頭皮マッサージ、ヘナにはオイル分が欠かせないことが知られていました。
乾燥すると髪が痛みます
髪を洗いすぎて髪と頭皮から油を落とし過ぎると、髪は乾燥し、櫛通りが悪くなり、髪を長く伸ばすことができない、、これは髪を切らないインド女性の教訓です。
良質なオイルでの頭皮マッサージがおすすめ
以下に自身の髪の油洗い、オイルの頭皮マッサージのやり方を説明しているので、ぜひ一度ご覧ください。
大事な点は、よいオイルをたっぷりと使うこと、これに尽きます。ちびちび使っているのでは全く効果を体感できません。おすすめはアタルバヘッドマッサージオイルシリーズですが、このオイルは少量使えばヘアオイル、たっぷり使えばヘッドマッサージオイルとなります。ヘッドマッサージをする場合は、最低でも大匙1杯(15ml)の量は必須。ショートの男性である自身でも大匙1杯半25ml前後はオイルを頭から垂らすようにたっぷりと使用し髪全体を油でベタベタにしています。髪が多いふさふさの女性で、初めてで頭皮と髪が乾燥している場合は大匙2杯は最低でも必要でしょう。とにかくたっぷり使用してください。
上の自身のヘッドマッサージのやり方のページでも説明していますが、脱脂綿でコヨリのようなものを作って、それを軽く絞り、頭の天辺で少しづつ絞ってオイルを頭に落としていくのです。頭皮は油たっぷりで額もたっぷりと使ってマッサージします。こうしたヘッドマッサージは、日本でいうところの油洗いそのものであり、定期的に行っていただくことで、頭に染み渡るような心地よさを体験することができます。オイルをたっぷり使うことで、初めて気づくのです…オイルがこんなに心地よいのかと、、、いままで油を取りすぎていたのかと感じられるかもしれません。
おすすめヘッドマッサージオイル