ヘナの溶き方で電動ミキサーで混ぜると染まりやすくなる?

ヘナを電動ミキサーで溶かすやり方
よくある質問
質問

ヘナの溶き方で、電動ミキサーで10分くらい撹拌させて混ぜると空気が入ることで酸化してよく染まるという情報がありましたが、マハラニのやり方では、泡だて器でまぜ、15分~1時間程度馴染ませるとありますが、電動ミキサー使用はどうでしょうか?

皆さん、それぞれですので、いろいろとやり方を工夫して自分がよいと思う方法を見つけていただくのはおすすめです。ヘナを電動ミキサーなどで溶かすとダマができにくく、より滑らかなぺーストになるでしょう。ただ、だからといって染まりがよくなるかは疑問だったため、実験をしてみました。結果がこの写真です。

電動ミキサーでヘナを10分間、かき混ぜても特に染まりには違いはないようです

ヘナを電動ミキサーで溶かすやり方

ヘナ、電動ミキサーなどで検索して、出てきたサイトで情報をみたり動画を見て、そのようにヘナペーストを作ってみて実験を行いました。動画のように10分間、電動ミキサーで延々と撹拌させたペースト(上の写真のA)と、いつも通りに泡だて器で簡単にかき混ぜたペースト(上写真のB)に、白髪束を3時間と6時間、浸け置き、染まりを比較してみましたが、特に染まりに差は、今回の実験では出ませんでした。(余談ですが、写真ではわかりずらいかもしれませんが、3時間のもの、6時間のもの、どちらも電動ミキサーで撹拌させたもののほうがわずかに染まりが弱いように見えたのですが、一回の実験のことですので、確かなことは言えません。)

電動ミキサーで10分など撹拌することの欠点:ヘナ粉がたくさん必要になる

ヘナを溶かす際に、ダマをつぶすなどの目的で短時間電動ミキサーで撹拌させる方法は可能ですし、ダマつぶしの選択しうる方法の一つですが、ただ、電動ミキサーなどでヘナを10分など、長時間かき混ぜる方法の欠点は、ヘナのペーストがぺったりと緩くなってくることでしょう。緩くなると垂れやすくなるため、水分の量をかなり減らさないといけません。逆に言うとヘナの量がたくさん必要になります。マハラニヘナでは通常、ヘナの重さの4倍で溶かしますが、ミキサーをかけるとヘナの重さの3倍の水量でも水分が多いかもしれないくらいです。少ない水分で混ぜますので、全体の量が減少するため、通常よりヘナ粉が多く必要になるというのが欠点でしょう。

それでも、発色がよくなるなどの長所があるのであればおすすめもできますが、今回の実験ではとりあえず染まりの差などはなかったため、電動ミキサーの10分などのヘナ溶きはおすすめしておりません。ただし、ヘナのやり方は新たな発見がある度にいつも変化していきます。将来的に電動ミキサー溶きの長所が見つかる場合もないとはいえませんが、少なくても現時点では、マハラニの公式のヘナの溶かし方は以下をご参照ください。

ヘナの溶き方についてのよくある質問「熟成ヘナは良く染まる?」

最近、ヘナの溶き方で「一晩寝かせ」のヘナ、あるいはヘナを溶かして長時間寝かせる「熟成ヘナ」についてのお問合せもよくいただきます。こちらのご質問については以下のページをご参照ください。

補足:ミキサーヘナは色の伸びがいまいち芳しくないようです

ミキサーでヘナを撹拌したもの

真上の写真は、今回のミキサー溶きの実験の2週間後、3時間のほうを再度、撮影したもの。2週間経過すると、空気に触れて酸化しヘナの赤味が減少し、茶系に落ち着いている。

ヘナを電動ミキサーで溶かすやり方

上の写真の3時間のものと、その2週間後で、色が茶系にトーンダウンしていますが、ミキサーで撹拌したもので染めたものは、色の深まりが今一つ弱いように見えます。一回の実験ですので、結論づけるにはまだ早いですが、ミキサーにて10分も撹拌するのは、何か、ヘナのペーストに影響を与えている可能性もあり、現時点ではミキサーのかけ過ぎに注意してもらったほうがいいかもしれません。