ずっとヘナを使っていますが、ヘナはハーブシャンプーにも使えるという事で、15分くらい塗布してハーブシャンプー代わりに使えるということでしょうか?それともハーブシャンプーのほうがいいでしょうか?
ハーブシャンプーには、ヘナみたいな抗菌殺菌作用は無いですよね?
ヘナを洗髪目的でさっと塗布して洗い流すやり方ではシャンプー効果は期待できない
ヘナを1時間~3時間する場合は、ヘナにはシャンプー効果のような洗浄効果が出てきますが、ヘナを通常のシャンプー剤のようにさっとつけて洗い流す場合は、シャンプーのような効果は期待できません。ただし、人によってはヘナをハーブシャンプーのように活用されている方もいます。こうした使い方はどちらかというとヘナの上級者的な使い方になります。
髪を短時間で洗う目的の場合はハーブシャンプー香る髪
毎日のケアで洗う、洗髪目的でヘナをさっと塗布して洗い流すといったやり方の場合はヘナにはシャンプー効果は期待できませんので、その場合は、ハーブシャンプー香る髪をお使いください。
ヘナのシャンプー効果の仕組み
ヘナを頭皮に刷り込むように頭皮と髪に塗布し、これを1時間程度塗布し、ラップして保温しておくことで体温でヘナが温まり、毛穴や頭皮から汚れが浮き上がってきて、ヘナを洗い流すとさっぱりとしたシャンプーしたての感覚になりますが、実際にヘナと一緒に油汚れが洗い流されています。これはペーストを一定時間塗布したままにしておくことによるシャンプー的な効果です。その意味で、「ヘナにはシャンプーと同等の効果がある」といえるでしょう。
ずっとヘナしているなら髪をあまり洗う必要がなくなっていませんか?
長い間ヘナをされている方の場合、髪をシャンプーするといった必要性がかなり減ってくるはずなのですが、どうでしょう?定期的にヘナをされていれば、、、例:2週間に1回など、それだけで後は髪を適当に湯洗いされていれば、特にシャンプーする必要はなくなってくるはずなのですが、まだシャンプーをする必要を感じますか?
ヘナの後に通常のシャンプーで髪をごしごし洗っている??
ただし、ヘナをされたあと、ヘナを洗い流す際に、通常のシャンプーで髪をゴシゴシ洗っている場合はせっかくのヘナが台無しになりますし、髪を洗う必要性は相変わらずのままでしょう……もったいないです。ヘナを洗い流すのはお湯洗いがおすすめです。
ヘナには抗菌殺菌作用がある?
少し勘違いをしやすいテーマですので、わかりやすく説明してみます。最初に結論をお伝えすると、ヘナには抗菌殺菌作用はありません……ありませんが、ある意味、あるとも言えます。そこでちょっと説明が必要になります。
皮膚上は免疫の最前線
髪や頭皮にはそれ自身で雑菌を抑えるような自身の作用があります。もっと大きな言い方をすると、人間には薬品の力を借りなくても、自身の体内でウィルスや雑菌を制御する仕組みを持っています。これを大きなくくりで人間が普通にもっている免疫作用としますと、その一環として、人間の体表、髪、頭皮にも同じように、人間が普通にもっている免疫作用があります。皮膚上は体内と外界を隔てている場所であり、言うなれば「免疫の最前線」で、この免疫の最前線は皮膚、皮膚の表面上には多くに常在菌が活躍してくれていて、人間の体内に悪い菌が入ってこないように守ってくれているのです。
髪や頭皮はなぜ臭くなる?
ところが、この皮膚上………ここでは髪と頭皮ををシャンプー剤で殺菌などをしてしまうと、一時的には菌が流されて清潔になるのですが、しばらくすると、例えば翌日などになると、臭く痒くなってきますので、また髪を洗います。なぜ臭く痒くなるかというと、これは目に見えない世界をのぞいてみると、髪や頭皮あたり、毛穴などに雑菌が繁殖してニオイを発し、痒みを作りだしているという状況でしょう。
むやみに髪にシャンプーを使用して洗わないほうがよい
髪や頭皮をシャンプー剤や石鹸類で殺菌してしまうと、髪と頭皮の表面上を守っていた常在菌も洗い落とされてしまい、しばらくすると、まず最初に雑菌が繁殖しはじめ、臭く痒くなってきます………これがむやみに髪にシャンプーを使用して洗わないほうがよい理由です。
薬品的なシャンプー剤、石鹸成分の強いシャンプー剤は、人間自身の免疫作用ではなく、シャンプー剤の殺菌作用によって頭皮と髪を清潔に保つような仕組みですが、この場合は毎日、定期的に洗い続けることで清潔に保てるようなやり方です。
天然のハーブ類は人間の髪と頭皮がもっている自然の作用、皮膚上免疫の作用を妨げない
ヘナやハーブには特に抗菌殺菌作用はありませんが、こうした天然のハーブ類のよいところは、人間の髪と頭皮がもっている自然の力を妨げないということです。そういう意味で、ヘナやハーブシャンプーには抗菌作用はともにありませんが、これを使うことで、ご自身の頭皮、髪が清潔に保とうという作用が妨げられず、人間に本来備わっている皮膚上の免疫作用が発揮されてくると言えるでしょう。