日本オーガニックコスメ協会推奨品
石臼挽きヘナの「一味違う」使用感
2023年産が現在、最新のヘナ ※天然色素=ヘナに含有される赤オレンジの着色作用があるローソン色素は2%以上が高品質。
インドの伝統に従い、低温ヘナ石臼挽きによって成分(ローソン色素、トリートメント成分)が破壊されずに温存されると考え、石臼挽きにこだわりました。
ヘナの産地ではヘナ石臼挽きの伝統は途絶えました。かつての石臼職人を探し出し、石臼調整を依頼…その仕事はまさに匠。手馴れたやり方で1トンもある石臼を上げ下げしながら調整。職人の調整で、適度にキメ細かな粉末仕上がり、溶かせば粘りのある滑らかなペースト、ハケ塗りも可能となりました。
上の写真のヘナ粉は2024年2月末時点での状態で、薄緑色を保っている=鮮度が高い状態を保っています。月日が経過すると、真空パックをしてはいるものの、じょじょに茶色味を帯び=鮮度が落ちてきます。鮮度が落ちてきても染まりには影響ありませんが、鮮度のある新ヘナはヘナ特有の爽快な使用感が楽しめます。
通常のヘナ製粉装置の場合、製粉時に微量の金属粉がヘナ粉末に飛び散ってしまい、一部、金属アレルギーの方がお使いいただけませんでした。石臼挽きでは石の微細な粉末がヘナに含まれますが金属アレルギーの原因にならないため、石臼挽きはヘナを挽く方法としては最適と言えるでしょう。
2023マハラニヘナ石臼挽きを3.7倍のぬるま湯で溶かし、ヘナが水気を含み粘り始めた10分後に撮影。この粘りに、ヘナの上質なトリートメント作用があります。ぬるま湯に溶かして~1時間程度、馴染ませてから塗布してください。
溶かし加減は2023マハラニヘナ石臼挽きの重さの3.5倍のお湯が推奨です。通常は、ヘナ粉の3倍程度のお湯で溶かしますが、石臼挽きは粘度が高いため、3倍のお湯ですと水気が少なすぎて、ぼそぼそとダマになり、染まりムラが発生しますので、溶かし加減に注意してください。粘度はインド伝統のヘナ石臼挽き製法によるものです。
鮮度があり、よく粘る石臼挽きヘナはトリートメント作用が高いだけでなく、使用感が心地よく繰り返しヘナをしたくなるでしょう。
マハラニ製造を委託しているヘナの産地SMHEENA社は、広大なヘナ畑の中にヘナの工場があり、世界でも類がありません。
ソハンラルジ氏はソジャットのヘナをインドの産業とした功労者、日本のヘナの本にも氏が紹介され、また、SMHEENA オーガニック農園の農園主。
ヘナの原材料であるヘナの葉は、農園から入荷時、小枝や砂分が混ざっています。長年培った独自な製法により不純物を徹底的に除去すると、以下のような細かなチップ状態に。ヘナ粉末化の一歩手前の状態。
砂分除去の結果、2020年産は砂分は0.44%(SGS研究所調べ)。砂漠に育つヘナから砂分が綺麗に振るい落とされ砂分はないと言えるレベル。
ヘナの栽培には農薬は不要ですが、重金属汚染や製造過程での添加物に細心の注意が欠かせません。
環境汚染の影響でヘナにも重金属が検出される場合があり、各製造工程で重金属検査(鉛、ヒ素、水銀、カドミウム)を検査機関SGS研究所インド支社(本社:スイス・ジュネーブ)にて実施、検査結果も公表。
ヘナの栽培には農薬は不要ですが製造過程での添加物に細心の注意が欠かせません。
工場敷地内にはヘナによく配合されるパラフェニール・ジアミン、ダイアモンドグリーン、タール系色素、ピクラミン酸など、一切の化学薬品はありませんので誤って薬品が混入する可能性もゼロ。
一般的にヘナは劣化を防ぐために放射線照射が行われますが、マハラニヘナでは鮮度を保つために、真空パックとアルミパックを採用。
マハラニヘナは、乾燥して湿気が少ない半砂漠地帯のヘナの産地にて、ヘナの葉の収穫期に買い付けと粉末化を行い、そのまま現地にて真空パックして空気と湿気から遮断、さらに、光透過性0%の肉厚アルミパックに封入して光を遮断し、放射線殺菌という方法によらず、鮮度がよい状態で長期保存が可能(未開封時)。
※鮮度を保つために真空パックしていますが、欠点として真空パックでヘナ粉が固まっています。そのまま溶かしますとダマがたくさん出てしまいますので、ご使用前に必ずフルイガケなどをしてヘナ粉末をもみほぐしてから溶かしてください。関連記事:ヘナ染め方の注意点とコツ:ヘナを溶かす
※真空パック時には真空状態(製品がカチカチに固まっている状態)でも、年月経過によって真空状態が緩くなっている場合があります。真空パックしてからアルミ袋に入れていますので密閉性は確保されています。真空状態が緩いという理由での交換はご遠慮ください。
ヘナには赤オレンジ色の着色作用がある天然色素=ローソン色素が含有、色素量が多ければ染める力も強いため、マハラニでは2%以上を高品質なヘナと定め、製造開始前に色素量検査を実施、2%以上の原材料を製品化。
高品質なヘナには、良質なローソン色素が含まれ、染めた直後には大差はないと感じられる発色も日を追うごとに色が深まり暗めに落ち着いていくため、20~30%の白髪量の場合は、通常はマハラニヘナ石臼挽きだけで白髪がほとんどわかりにくくなります。
白髪は斑に1~2割。石臼挽きヘナで繰り返し染めることで顕著に黒髪にヘナが入っています。コツはヘナ粉の量をたっぷりと多く使い、頭皮に刷り込むように塗布することで、根本から美ししい仕上がりになります。
ヘナは染めた直後の発色で判断してはいけません。品質のよいヘナは染めた後、最初は赤オレンジが目立っていたとしても、数日~一週間で発色が深まっていきます。また、繰り返し染めることでさらに深みが増していきます。
白髪の生え方、白髪の塊、染め回数や髪質によっては赤みが目立つ場合もあります。
白髪比率が40%程度と多い方でもヘナ石臼挽きで繰り返し染めることで深みのある赤茶に(上写真)。白髪の比率の低い方の場合は以下のようにほとんど白髪がわかりにくく見えるようになります。
白髪が20~30%とまだらで(白髪の塊がない)少ない方の場合は、ヘナ染め後、赤オレンジ色に染まった白髪の色が酸化によって3日~1週間でかなり落ち着いた発色になり、わかりにくくなります。
発色の変化は適度な油分(ヘアオイル分)があることでより一層暗めに落ち着いて見えます。上写真の右端はヘアオイル塗布していますので、一層暗めに見えています。
一般的に、古いヘナは臭みが強く生臭さがあり、それと比較して、収穫年が新しく保存状況がよいヘナは、臭みがより少ないため、ヘナの良し悪しを知るためには収穫年を知る必要があります。
製造年月が新しくても、収穫年が古ければ、品質がよい(中身が新しい)ということにはなりません。 製造年月だけでなく、収穫年が明記されていてこそ、ヘナのよさの一つの条件である、ヘナの新しさがわかるのです。
2003年にヘナをインドより日本に直輸入を開始して以来、本年で21年となりました。
最新のヘナは2023年産11月収穫。 2024年は天候不順による長雨のため収穫大幅遅延にて11月中下旬見込み。新ヘナ発売は通常より遅くなり、2025年3月~4月の見込み。
きめ細かく挽きあがり、ヘナは石臼挽きに限ると思えるほどの使用感と仕上がり。ヘナ通の皆様におすすめです。
収穫年数、最新は2023年産