ヘナの染め方

ヘナ染めで赤みを抑える
インディゴ(ナンバンアイ葉)の染め方・使い方

ヘナとインディゴで黒髪へ

インディゴ(和名:ナンバンアイ葉)は藍の一種で適切に使用されると藍色(青色)に発色し、ヘナで赤オレンジ系に染まった白髪を茶系~ほぼ黒に仕上げます。

ヘナ染めにインディゴ染めを合わせて使うことで、ヘナの赤味を抑えるだけでなく、やり方によっては美しい黒髪にも仕上げることができます。

インディゴの発色の仕方を理解することで正しい染め方使い方を理解しよう!

インディゴ染めで洗い流した直後は発色していない!最初に緑、やがて青色に発色

ヘナとインディゴの染まり方モデル

「直後」とあるのは、インディゴを洗い流した直後で、白髪束はほとんど染まっていない(うっすら緑)のですが、空気に触れ酸化することで、藍色、青色の油に変色し、白髪束に油性絵の具のように着色します。

インディゴの発色不全で暗めに染まらない!

インディゴを洗い流した直後のヘアドライヤーは禁止

インディゴを洗い流した直後、すぐにヘアドライヤーなどで乾燥させると、インディゴは青色ではなく紫に発色し、結果、ヘナの赤味が十分に暗めに染まりません!!

ヘナとインディゴの染まり方モデル

インディゴを洗い流し、ヘアドライヤーで乾燥させると十分に暗くならない場合があります。これはインディゴを洗い流した後、ヘアドライヤーなどですぐに乾かした場合などにインディゴは緑っぽいままにとどまり、やがて紫に発色し(青色がでない)、ヘナの赤みが十分に暗くならない状況です。以下のページをご参照ください。

インディゴ染めで失敗しないためには~インディゴの染まり方を知る~

ヘナとインディゴの染まり方モデル

インディゴの正しい使い方を理解するには、インディゴがどう発色してくるか、どう染まってくるかの仕組みを正しく理解することがとても大事です。この仕組みを知らないので、インディゴを洗い流す際に、シャンプーを使って洗ったり、ヘアドライヤーで乾燥させたりしてしまいます。これはアクセルとブレーキを同時に踏むようなやり方です。まずは以下のページでインディゴ発色の仕組みを理解してください。

インディゴの染め時間と染まりの関係

インディゴの染め時間と染まりの関係

インディゴが正しく使用された場合、染め時間30分~45分がもっとも青く(暗めに)発色することがわかっています。インディゴの場合は、長く染めたからといって暗く染まることはないばかりか、逆に長く染めることで発色が薄くなっていく傾向があるようです。

インディゴは繰り返し染めることで濃く染まる

インディゴの染め時間と染まり

インディゴの染め時間が15分より30分が濃く発色しますが、インディゴは染め回数によりより青く、より濃く発色します。

インディゴで30分染めるより、15分で2回染めるほうが断然、青く、暗めに発色します。

インディゴは青い油性絵の具

ヘナとインディゴの染まり方モデル

上の画像は青い絵の具と赤い絵の具を皿の上に置き、重なった部分に黒っぽい部分が出ていることを示しています。ヘナで赤みが出た白髪に、青い油性インクを着色させることでトーンを暗めにする、あるいはほぼ黒に見えるように染めることが可能です。

例:インディゴの後染め時間15分の場合

ヘナ染め後インディゴの後染めの染まり方モデル

ヘナの赤味が飛び、ブラウン系に発色する。

例:インディゴの後染め時間30分の場合

ヘナ染め後インディゴの後染めの染まり方モデル

ヘナの赤味が押さえられ、ダークブラウン系に発色、染まりやすい髪質によっては黒髪に見える程度に暗めに発色する。

例:インディゴの後染め時間15分を2回の場合

ヘナ染め後インディゴの後染めの染まり方モデル

ヘナの赤味が飛ぶだけでなく、かなり暗めに発色、黒髪にみえる場合もある。

例:インディゴの後染め時間30分を2回の場合

ヘナ染め後インディゴの後染めの染まり方モデル

インディゴで1回30分を2回染めると、真っ黒に発色……自然な栗色の髪というよりは、烏の濡れ羽色といった発色になる場合が多いでしょう。

デメリットインディゴは色落ちしやすい

実際の髪への染まり方は、赤色に染めるヘナは水溶性成分が髪の蛋白質に結合して着色されるとされ(赤い油成分ではない)、そのため、インディゴという青い油性成分と比較した場合には石鹸成分による色落ちは少ないのですが、インディゴの染まり方はヘナとは異なり、髪に油性絵の具、あるいは、油汚れのようなものとして一時的に染まっている、しみ込んでいる状態

インディゴは油性の絵の具のようなもので、油は石鹸成分によって分解される、つまり、インディゴは石鹸成分のあるシャンプーによって分解されるため色落ちしやすいのです。

インディゴを石鹸で洗うと

シャンプーで髪を洗えば洗うほど、インディゴの青い油性絵の具が分解され落ちていき、青みが薄くなっていき、インディゴが色落ちしたと感じます。多くの方がインディゴの色落ちで困っています。その対策については以下のQAを参考にしてください。

By bianco 40代/女性 (東京都)…実はインディゴの色落ちに悩んで…最近何となくインディゴをいつもより薄めにお湯に溶いて刷毛を使わずに手袋をした指でラフにつけてみたら、色移りは気にならない程度となり、ラフにつけたのが良かったのか、染め上がりも黒いところ、茶色のところなどが出来て、とーっても自然な仕上がりになりました…

By るな 40代/女性 (神奈川県)…ヘナなしでインディゴでも青みがかった感じで染まりますが、その青みが抜けてきたときに、ヘナを入れておくともちがいいように思います…

By HYT 40代/男性 (福島県)…インディゴの色落ちですが、だいたい二・三日で落ち着くので、まぁこんなもんだろうと使ってきましたが、色落ちを劇的に軽減する方法を見つけました!…

By harmo 50代/女性 (大阪府)…インディゴ後一日置いてハーブで洗うと、湯洗いでは残っていたインディゴがたくさん落ちてきます。ハーブ液を洗面器で数回受けると、墨色(濃い群青色)になります!…ヘナ、インディゴ後、2回ハーブシャンプーをした位の髪質がとても好きです…

デメリットインディゴには髪をごわつかせる反トリートメント作用がある

インディゴは髪をごわつかせる反トリートメント作用がある

ヘナで染めた後、髪はトリートメントされサラサラに!と感動しながら、赤みが目立っているので、インディゴで後染めすると髪がゴワゴワになりがっかりする、といった体験はごく普通に起きています。

ヘナにはトリートメント作用があり、インディゴには反トリートメント作用がある

インディゴを広い範囲に長時間使うと、その分だけ髪をごわつかせます。ヘナにはトリートメント作用がありますので、毎回、髪全体に塗布されることをお勧めしますが、インディゴはその反トリートメント作用のため、ポイントポイントで、リタッチとして暗めにしたい箇所に部分染めを行う、あるいは根本染めに使うが適切でしょう。

By kei 50代/女性 (三重県)…最近の私の染め方…【ヘナだけ】溶いたボールと【ヘナとインディゴ】を溶いたボールを用意します。根元、主に分け目が見える部分に【ヘナインディゴ】をつけます。それが済んだら、全体に【ヘナだけ】をつけます。この染め方のメリットは…

インディゴの反トリートメント作用を緩和するには?

インディゴの反トリートメント作用を緩和するには、ヘアオイルの塗布とハーブシャンプー香る髪をおすすめします。詳しくは以下のQAをご参照ください。

By chaton 40代/女性 (静岡県)…(インディゴ)後染めだと、せっかくヘナで艶々になってもインディゴでごわついてしまうので、先染めを試し…ごわつきが全く無くなる上に、インディゴの色もよく染みて色落ちもなく、ヘナのおかげで艶々に仕上がりました…

デメリットインディゴは黒髪をさらに黒っぽく発色させる

インディゴの後染めで、確かにヘナの赤みは取り除かれますが、黒髪部分はさらに黒っぽく染まっていきます。赤みを取り除くために、頻繁にインディゴの後染めを続けると、地毛の黒髪よりもさらに黒く発色していく場合があり、髪が黒っぽく重たく発色していくことが、インディゴ後染めのデメリットでもありますので、インディゴの使い方、特に染め時間には注意が必要でしょう。インディゴは染め時間が10分違うだけでもかなり発色が異なってきます。インディゴ染めの時間は以下を参考にして決めてください。

▼ヘナ染め直後は赤みが目立つ

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

▼インディゴ後染め10分~程度で赤みを飛ばす

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

▼インディゴ後染め20分~程度でやや暗めにする

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

▼インディゴ後染め30分~程度で暗めになる

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

インディゴの後染めでは、ヘナで赤く染まった白髪部分だけの色味を暗くするだけでなく、黒髪部分も一緒に暗めにしてしまうため、インディゴで染めすぎるともともとの黒髪部分が重たく暗く染まってしまうという欠点、デメリットがあるのです。

白髪比率4~5割までの場合はヘナを繰り返すことで暗めにしていく

それに対し、ヘナで赤みが出てたとしても、ヘナ染めを繰り返した場合は白髪の赤みは暗めに発色しはじめ、黒髪部分は少し赤っぽくなってくるため、ヘナ100%のみで、繰り返すことで、最終的に意外に仕上がりに満足される方が多いです。

▼ヘナ染め直後は赤みが目立つ

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

▼ヘナ染めを2~3回程度繰り返す

ヘナ染め後 ヘナ染めモデル

ヘナ染め一回では赤みが目立っていたとしても、ヘナを数回繰り返すとぐっと色味は落ち着きます。一回目の赤みであわてず、使い始めはヘナを1週間に1回など、短い間隔で繰り返し、発色を見てから、インディゴで染めるかどうかを決めるといいでしょう。

ヘナ歴10年、赤茶に輝くヘナカラーと健康的な色艶

マハラニヘナ石臼挽きだけで染め続けることで、美しい発色へ。詳しくは以下のページを参考にしてください。

白髪比率が高い場合は、インディゴを適宜使用する

ヘナ染め後のインディゴの後染め

たとえば6割くらいの白髪量になってくると、ヘナ100%では、さすがに赤みが強くなってきます。どうしても赤みが強すぎると感じる場合は、インディゴを適宜使って赤みを飛ばしていく必要があります。ただし、インディゴの後染めで時間を長く染めすぎるブラック系に染まり始めるので染め時間調整に注意してください。

By ポニ 50代/女性 (兵庫県)…10年以上前から、ヘナ…白髪の量もどんどん増えて…「赤毛の人」…このインディゴを発見!!…いい感じのダークブラウンに染まって…真っ黒の状態はあまり続きませんが、ブラウンの色はずっと持ち…一度染めたところは何ヶ月もいい感じの色で落ち着いて…美髪…

染め時間と発色

インディゴの後染めの時間と染まりの関係

インディゴは白髪を黒く染めるのが得意

インディゴの後染め

インディゴで染め過ぎ黒く発色すると明るく戻りにくい

インディゴで白髪を濃く染めるのは比較的簡単です。しっかりと黒く染めるには最初にヘナ染めし、インディゴの後染め30分~程度を行います。ところが逆に白髪を黒に染めたくない、赤みを飛ばし、適度にダークブラウンやブラウンに染めるほうが注意が必要で、ついつい染めすぎてしまうのがインディゴなのです。

By 匿名 50代/女性 (愛知県)…髪質は太めの直毛で、傷みなく健康。美容院でケミカルカラーをしていた時は「染まりにくい」とよく言われ… 頭頂部はほぼ白髪、後頭部は白髪は少なめ。元の髪色が黒なので、白髪もしっかり黒く染めたい。その為2度染めか、1度染めインディゴ:ヘナ=8:2を2~3週間おきにしています…

By 匿名 30代/女性 (愛知県)…(ヘナとインディゴを)同量ずつ混ぜて髪の毛にのせて30分ほどで洗い流しました。ドライヤーは使わない方がいいというので自然乾燥してから髪の毛を見たら見事に真っ黒!一部塗れてないのか白っぽいところがありましたが、二日間ほど湯シャンプーで様子を見たら徐々に暗くなった気がします。柔らかくてボリュームのなかった髪がびっくりするくらいコシがでました!…

マハラニ・インディゴをお使いください

ただし、ポイントはマハラニインディゴということ。品質がよくないといくら染めても黒にもならず、まともに染まりません。インディゴは必ずマハラニインディゴを使ってください。

By 黒髪 40代/女性 (神奈川県)…白髪染めにヘナ!インディゴを使い始めて10年少々…インディゴを色々試し…その経験上、インディゴはヘナ以上に品質の良し悪しがすごく出る…値段の高い安いに関わらず、そういった粗悪品は存在します…そんな中初めて使用した、まはさんのインディゴ。本当に素晴らしいの一言です。まず格段に染まりが良い。短時間でも綺麗にキッチリ染まります。…

デメリットインディゴはヘナと異なり使用感が悪い

インディゴの反トリートメント作用で髪がごわつくといった程度はまだしも、インディゴは体調によっては、使用中に軽い悪寒や頭痛がしたり、頭皮に痒みを感じたりする場合があります。特にインディゴで染め始めた頃、最初の数回については、体がインディゴに慣れるまで、軽い頭痛や悪寒がある場合がありますので、使い始めは注意して使いましょう。また、使用中の頭皮の痒みは洗い流しても皮膚上に異常がなく、1~数日で消えるといった具合ですが、こうした刺激は特に使い始めに起こりやがてなくなっていく、か、体調などによって出てくる場合もありますので、インディゴはこうした点に注意して使いましょう。

インディゴは単体で使用するのでなくヘナと合わせて使う

インディゴの不快な使用感は、インディゴにヘナを混ぜて一緒に使うことで緩和されます。ヘナは使用感がよいため、インディゴの不快な使用感を緩和させるだけでなく、髪のごわつきもある程度緩和します。インディゴで後染めする場合でも、ヘナを1割~5割までの間で混ぜこみながら使用するとよいでしょう。

By RN 40代/男性 (愛知県)…ヘナ染め後、説明書通りの使い方で後染めを行ったら、ほんとうに自然な色に染まり…ヘナはリラックスして眠くなり、気持ちがよかったのですが、インディゴは使用すると軽い頭痛が起き…使い続けるうちに、頭痛は出なくなりました…


ヘナ染め方の注意点とコツ

ヘナやハーブシャンプー解説書、希望者に無償進呈

はじめてのヘナとハーブシャンプー解説書 

リピーター様に何度も同梱することを防ぐため希望者のみに配布。ご購入時、レジにて説明書同梱希望欄にチェックがない場合は同梱しておりませんのでご注意ください。

ヘナの使い方動画

使用上の注意点

はじめてのヘナやハーブシャンプーはパッチテストから

植物アレルギーに注意してください

マハラニ、アタルバ製品は100%天然の植物性の製品で、一切の化学薬品は配合されていませんが、最近、稀に植物アレルギーの反応が出る方がいらっしゃますので、植物アレルギーの心配がある方や、初めてご使用になる場合はパッチテストを行ってください。

使用上の注意点

パッチテストで異常がなくても、ご使用中、何らかの異常を感じた場合は、速やかに使用を中止し、よく洗い流してください。

ヘナ、シカカイ、インディゴ、ニーム、リタのみ、パッチテスト用の数グラムのサンプルを差し上げます。お買い物の際はメッセージ欄にてパッチ希望の製品名と「パッチテスト用希望」と明記ください。また、パッチテスト用だけをご希望の場合は無償で郵送いたします、お問合せフォームにて、パッチテスト用をご希望の製品名と送付先を明記してください。

お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。

化粧品がお肌に合わないとき即ち次のような場合には、使用を中止してください。そのまま化粧品類の使用を続けますと症状を悪化させることがありますので、皮膚科専門医等にご相談されることをおすすめします。

(1)使用中、赤味、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常があらわれた場合

(2)使用したお肌に直射日光があたって上記のような異常があらわれた場合

傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位にはお使いにならないでください。

目に入ったときは、直ちに洗い流してください。

特異体質の方、腎臓病、血液疾患の既往症のある方、妊娠中や授乳中の方は専門医に相談してから使用して下さい。

高温の場所、直射日光の当たる場所には保管しないでください。